内容説明
社会学の新しい地平を切り拓く、国際社会学ブックレット第5弾。紛争、移民、LGBTQ+、ジェンダー、人権―。いま世界で、日本で、私たちの身のまわりで何が起きているのか?本書は、東アジアという私たちの暮らす地域で直面する差別や格差、ジェンダー不平等、難民問題など「共生と平和」の課題を、国際社会学の視点から多角的に分析し分かりやすく解説。初学者から学び直す人まで、社会の構造を読み解く眼差しを養い、「共生」と「平和」の実現に向けた思考の足場を育てる、国際社会学の入門書である。
目次
序論 東アジア・外国人・共生・平和
第1章 共生と平和―差別と戦争を考える国際社会学
第2章 身近なことから考えるジェンダーとLGBTQ+
第3章 人権問題の現在地―共生社会をめざすために
第4章 医療現場から見る外国人問題とその対応をめぐる動き
第5章 難民問題から考える共生と平和―難民保護の窮状を乗り越えるために
第6章 「ふつうの人びと」と平和運動―平和から一番遠い人たちのために
第7章 平和の創造:国境を越える平和構築の道
著者等紹介
中村圭[ナカムラケイ]
島根県立大学国際関係学部教授。同志社大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、成城大学大学院社会イノベーション研究科博士課程修了(博士・社会イノベーション学)。厚生労働省外国人患者受入れ医療コーディネーター養成研修修了。専門は、国際社会学、地域社会学、経営社会学、ダイバーシティ&インクルージョン、ジェンダー論。著書は、『なぜ中国企業は人材の流出をプラスに変えられるのか』勁草書房、2019年、(2020年度日本マネジメント学会山城賞(本章)受賞)など
後藤悠里[ゴトウユリ]
成城大学社会イノベーション学部准教授。名古屋大学大学院環境学研究科単位取得退学、専門は社会学、障害学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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