内容説明
激動の時代、高等教育研究こそ道を切り拓く!行政改革や社会構造の変化、市場主義経済への取り込みなど様々な情勢変動の中で、教育と社会のつながりを担う高等教育は常に流動的であり、定性的研究の重要性は言うまでもないだろう。本書は、高等教育界を取り巻く複雑性と特異性の実像に迫りつつ、質的調査研究の土台となる諸理論、データの収集・分析手法を網羅的かつ丁寧に解説する。初学者に最適のテキストであるとともに、教育研究者が担う倫理的・社会的責務も改めて投げかけられた、教育研究に携わるすべての者必読の一冊!
目次
序章
第1章 研究の最初のステップ
第2章 質的研究を概念化するための理論と文献の活用
第3章 質的研究のデザイン
第4章 方法論的アプローチ
第5章 サンプリングの理解
第6章 データ収集の課題
第7章 データの解析と解釈
第8章 研究者の倫理的責任
第9章 質の高い研究を行うための研究者の義務
第10章 研究結果の執筆
終章 未来への考察
著者等紹介
山田嘉徳[ヤマダヨシノリ]
関西大学教育推進部准教授。2013年関西大学大学院心理学研究科博士課程後期課程修了、博士(心理学)、2014年関西大学教育推進部特別任用助教、2016年大阪産業大学学部学科再編準備室講師、2017年大阪産業大学全学教育機構講師、2019年同准教授、2021年同准教授・学長補佐を経て2022年より現職。専門:学習研究、大学教育学、教育心理学
河井亨[カワイトオル]
立命館大学スポーツ健康科学部准教授、博士(教育学)。専門:大学教育学、大学生の学びと成長
新見有紀子[シンミユキコ]
東北大学高度教養教育・学生支援機構講師。2014年ボストンカレッジ大学院教育学研究科高等教育専攻博士課程修了、博士(Ph.D.)、2014年一橋大学法学研究科・国際教育センター(現・国際教育交流センター)講師を経て、2019年より現職。専門:異文化間教育、国際教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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