内容説明
エリートが古典文学などを学ぶ人文主義教育を意味していた19世紀イギリスの自由教育。その後、科学教育なども取り入れ、大衆にもより開かれた教育を目指し様々な教育者・哲学者らによる論争が繰り広げられた。古代ギリシャの人間主義的な自由教育の再興を目指すという点では共通しながらも、科学教育推進を重視したハクスリーと文学教育擁護を重視したアーノルドという2人の教養概念及びカリキュラム論を紐解き、イギリス自由教育研究に新たな地平を開いた一冊!
目次
序章
第1章 自由教育論争の再整理
第2章 教養概念をめぐるハクスリーとアーノルドの論争
第3章 ハクスリーの自然観:進化と倫理の相克
第4章 アーノルドの科学観:文学と科学の相克
第5章 初等教育カリキュラム論の比較検討
終章
著者等紹介
本宮裕示郎[ホングウユウジロウ]
1983年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。千里金蘭大学生活科学部児童教育学科助教、講師を経て、2023年4月より滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科准教授(予定)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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