内容説明
人事異動が大学職員の養成に果たす役割は何か。大学の「企業化」や大学間競争の激化に伴い大学職員に求められる役割がかつてないほど複雑化・高度化している今日、プロフェッショナルな大学職員の養成が多くの大学にとって喫緊の課題となっている。こうした現代的課題に応え、本書では、多様な業務を経験できるため視野が広がるという肯定的意見と、十分な経験を得る前に異動となるため専門性が培われないという否定的意見とで意見が二分している「人事異動制度」の具体的な効果検証を行う。「人事異動制度」が大学職員養成に与える短期的・長期的効果を明らかにした画期的研究!
目次
第1部 本研究の枠組みと方法(先行研究レビューと本書の構成;本研究で使用するデータ)
第2部 人事異動制度の効果検証(人事異動制度がもたらす職務の変質;人事異動制度がもたらす業務内経験;人事異動制度がもたらす能力の変容;人事異動制度がもたらす職務遂行の高度化;本研究の結論と残された課題)
著者等紹介
木村弘志[キムラヒロシ]
国立大学法人一橋大学新学部・研究科設置準備事務室企画係長。1984年山口県宇部市に生まれる。2007年京都大学理学部理学科(人類進化論研究室)卒業、2014年桜美林大学大学院大学アドミニストレーション研究科修士課程修了、2020年東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策コース博士課程修了。博士(教育学)。専門は大学職員研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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