内容説明
未来の女王に待ち受ける試練と恋とは…!?
ヴィクトワール王国最大の貿易港を持つ都市カメリアパルクで育った少女エタンセルに、突然驚きの事実が告げられた…！ わたしが、次期王位継承者!? 未来の女王に待ち受ける試練と恋！ 王宮グランドロマン開幕！
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にく
22
やはり良い作品です、クラシカルロマンシリーズ。「そうなんだよ、私が求めていたのは胸きゅんなんだよ、萌えじゃないんだよ……！」と各所できゅんきゅんさせて頂きました。リュウールにはもっと出てきて欲しかったけど、まぁなかなかいい立ち位置でしたよ。彼といいフィンといい、カッコよすぎ。エピローグも良い演出でした。次はどこの国のお話かな。2011/05/18
のいじぃ
13
読了。王位継承者という立場を突然受け継いだ少女の物語。前作より登場人物が一部、重なっていましたね、と言うか身内でした。フィンが彼そのもので。あとは恋愛要素もちらほら入ってきてはいるのですが、今作は二人に対してそれほど熱を感じませんでした。エティの重圧、フィンの焦り、後半の国政、どれも丁寧に描かれていますが冒険がなくただ、ただ重い。それを拭うだけのロマンスもないので、リュウールがもう少し出るか、ロッドバルトの野心にも相応の信念と狂気があると良かったかも知れません。それでも、しっかりとした物語ではありました。2015/06/28
にわ
8
何この「さあ、どっちを選ぶ？」みたいな表紙、とちょっと笑ってしまった。（いや、けなしてるわけじゃなく。この絵、けっこう好みです）陰謀渦巻く王宮の中で、少女が「お嬢様」から「王位継承者」へと成長していく物語。こんな少女小説があったら読んでみたいな、という願望が天に届いたんじゃないかと思ったくらい、好みのストーリー。エティやフィンも格好良いが、何より王妃様が素敵だ…！あと、もしも信念みたいなものがあったらロッドバルト伯爵に惚れてしまったかもしれない（人物紹介の絵で一目惚れした）。2010/11/05
むつぞー
8
少女が次期女王として王宮に連れて行かれ、成長して行こうという物語です。 もちろんロマンス有り、宮廷陰謀ありでとても面白かったです。 なにしろ慣れない王宮生活に戸惑い、またやらなければならないことの多さに、悩みくじけそうになっても、自らのすべきことの為に立ち上がり、国の為にと頑張る姿がとてもいいです。もう素直に応援したくなっちゃいます。 そして前作『ルチア』ではありそうでなかったロマンス。 今回は優しい包み込む愛と彼女のために厳しくもある愛。こちらの方も大満足です。 次の作品が早く読みたいところなんですが…2010/04/14
こばこ
6
とてもバランスのいい作品で、恋愛面、キャラクターの内面、そしてストーリーの筋である政治面が一定の質を保ちつつ綺麗に配置されています。その分、特定の面を期待して読んだら物足りなく思えるかもしれません。登場人物は良くも悪くも綺麗で、どろどろとしたものを感じさせませんが、同時にそこが魅力でもあります。前作に比べると甘めになっています。後味が良くて、楽しむために読むのにピッタリです！大好きな本です。2013/11/22
