内容説明
新自由主義的教育改革への対抗軸として、教職の専門職化と社会的公正の実現を目指した米国の教員スタンダード政策の実態を明らかにすると同時に、わが国における教師教育のスタンダード政策(コアカリ、育成指標等)が抱える課題を「多様性と自主性」「教育学と教養教育」という視点から明らかにした労作!
目次
第1部 社会的公正と専門職性を求める教師教育政策―アメリカの事例(社会的公正と教師教育;教師教育の高度化とその課題―アメリカにおける取組みから;アメリカの新自由主義的教育改革における専門職・文化スタンダード政策の意義 ほか)
第2部 多様性と自主性から見る教師教育政策の課題―日本の場合(文科省による「教職課程コアカリキュラム」作成の経緯とその課題;教師教育改革と私立大学の課題;教職課程コアカリキュラムの再吟味―政策と研究の関わりを問う ほか)
第3部 教師教育と教育学・教養教育(日本学術会議「教育学分野の参照基準」と教師教育―教員養成の前提としての教育学と教養教育;教養とは何か;「子どもの貧困」研究の動向と課題―社会学と教育学からのアプローチ ほか)
著者等紹介
牛渡淳[ウシワタジュン]
1952年宮城県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。博士(教育学)。仙台白百合女子大学教授。仙台白百合女子大学前学長。日本教育経営学会元会長。現在、東北教育学会会長、東北アメリカ学会会長、日本教師教育学会会長代行・理事、日本学校教育学会理事等を務める。教育行政、教育経営、教師教育、児童文化等を研究
牛渡亮[ウシワタリョウ]
1982年宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。東北大学非常勤講師。文化社会学、教育社会学、教師教育、多文化教育等を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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