内容説明
視覚イメージと言語を相互作用させる美術鑑賞学習が培う、新時代の能力形成論!知識詰め込み型の学習から脱却し、そして主体的に学び柔軟な思考から物事を捉える能力の育成が教育界に求められるようになって久しい。人間の持つ多様な個性や創造力、表現力の結晶とも言える美術作品を通した探究が、こうした能力を身につけるための重要な学びとして注目されている―。美術作品や作家についての知識の学習を超えて、視覚イメージの言語化のプロセスで思考を可視化し深めるための新たな美術鑑賞教育の方法論を提案する一冊。
目次
序章 研究の目的と方法
第1章 新しい能力観と美術鑑賞学習
第2章 美術鑑賞における熟達化と思考の深化
第3章 美術鑑賞における思考の可視化方略
第4章 協働的な活動を通した美術鑑賞での思考の可視化
第5章 美術鑑賞学習における視覚イメージと言語の相互作用
第6章 意味生成のための美術鑑賞学習
終章 研究の成果と課題
著者等紹介
石崎和宏[イシザキカズヒロ]
筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了、博士(芸術学)、秋田大学助教授、宇都宮大学准教授、筑波大学准教授を経て、筑波大学芸術系教授
王文純[オウブンジュン]
国立臺湾師範大学美術研究所修了、筑波大学大学院博士課程芸術学研究科修了、博士(芸術学)、オハイオ州立大学客員研究員、筑波大学大学院非常勤講師などを経て、宇都宮大学共同教育学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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