内容説明
生まれや貧富の差、男女に関わらない、子どもたちに遍く行き渡る教育の必要性を唱え「近代教育学の祖」とも呼ばれたコメニウス。本書では、ヨーロッパ文明の象徴たる聖書からの多くの引用でキリスト教的伝統に依拠しつつ、全33章から今日の地球社会での教育にも通じる普遍的な技法―大教授学を提示する。各章の冒頭に付された独特な「訳者による紹介」をはじめ、分かりやすい解説文や用語解説も付し充実したコメニウス・セレクション第6弾!
目次
人間は被造物のうちでも最高の、絶対的な、最も卓越した存在である。
人間の最終目的地は、この世の外にある。
この世の生は永遠の生の準備にすぎない。
永遠への準備には三段階ある。自分を(自分と共にすべてを)知り、治め、神へと向けることである。
以上の三つ(学識、美徳、宗教)の種子は、もともと私たちに内在している。
人間は、人間にならねばならないとすれば、人間に形成されねばならない。
人間の形成は、最初の年代に行われるのが最もふさわしい。いやそれどころかこの時期でなければ不可能である。
年少者はいっしょに形成されねばならず、学校が必要である。
男女両性の年少者全員が学校に委ねられねばならない。
学校での教育は普遍的でなければならない。〔ほか〕
著者等紹介
太田光一[オオタコウイチ]
1949年福島県生まれ。1972年東京大学教育学部卒。高知大学、福島県立会津短期大学、公立大学法人会津大学勤務を経て、2015年3月定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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