出版社内容情報
中谷 和弘[ナカタニ カズヒロ]
著・文・その他/監修
浅田正彦[アサダ マサヒコ]
監修
内容説明
投資仲裁でも商事仲裁でもない経済に関する国際仲裁の奥深い世界を見てみよう。金融・租税・建設・インフラ運営に関する国際仲裁、私人対国際機関の国際仲裁、イラン米国請求権裁判所といった「非典型」国際仲裁の実例を通じて、多様な紛争に対応できる国際仲裁の有用性が本書によって体感できよう。
目次
序 国際仲裁におけるメジャーとマイナー
A イタリア・コスタリカ借款事件:ODAの返済をめぐる仲裁裁定
B マレーシア・シンガポール鉄道用地事件:開発税をめぐる仲裁裁定
C 在モスクワ米国大使館建設事件:冷戦期における米ソ仲裁の試み
D ユーロトンネル事件:交通インフラの運営をめぐる仲裁裁定
E 国際決済銀行事件:私人株主への補償をめぐる仲裁裁定
F イラン米国請求権裁判所の概要
G イラン米国請求権裁判所における契約(不可抗力、履行不能、事情変更)問題及び通貨問題:地政学的リスクのある国際取引に関する判断
著者等紹介
中谷和弘[ナカタニカズヒロ]
1960年5月東京に生まれる。1999年4月東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻:国際法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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