内容説明
日本は古来から東アジアの海洋国家として、諸外国と幾度の緊張関係を経験しながらも独立を保ってきた。後進国として出発した近現代は西洋から旺盛に学問や技術を取り込んで驚異的な発展を遂げ世界から注目を浴びたが、奢った日本は高度成長のバブル崩壊後、西洋の列強がたどったように凋落した。この窮地を脱出し、戦争によらない新時代を創造する力は、再び世界の力を戦略的に集約した学問や技術による生産性しかない。本書はその存在の危機的現実は今どうなっているか、日米の比較を通じて明らかにした有本章集大成。
目次
学問生産性の衰退―日本症候群
第1部 学問生産性の虚像と実像―社会格差および大学格差との関係(学問生産性と社会格差の連続性;学問生産性と大学格差―大学教育の虚像と実像)
第2部 学問生産性の定義―日米比較(学問生産性の社会学;学問生産性の本質と原点)
学問生産性の崩壊と再生
著者等紹介
有本章[アリモトアキラ]
1941年広島市生まれ。広島大学教育学部卒業。同大学院博士課程単位取得。教育学博士。教育社会学・科学社会学専攻。広島大学教育学部助手、大阪教育大学講師・助教授・教授、広島大学高等教育研究開発センター長・教授、比治山大学高等教育研究所長・教授、くらしき作陽大学学長・高等教育研究センター所長・教授・学長顧問・理事などを経て、兵庫大学高等教育研究センター長・教授・学長顧問、広島大学名誉教授、くらしき作陽大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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