住宅団地 記憶と再生―ドイツと日本を歩く

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798917139
  • NDC分類 365.35
  • Cコード C3036

内容説明

ベルリンでは築100年の団地が世界遺産として輝き、人気の住宅街として今にその景観を伝えている。本書は、戦後建設の高層大団地におけるエコロジカルな都市改造にもふれ、ほかにルール地方の労働者団地、フランクフルトの近代的団地を訪ねた記録である。公団住宅に住む著者は、併せて都市機構が「団地再生」の名で進めているスクラップ・アンド・ビルド型事業を問い、異議申し立てる。

目次

第1編 よみがえるドイツの団地を歩く(ルール地方―企業家と労働者住宅団地;フランクフルト・アム・マイン―エルンスト・マイと「ダス・ノイエ・フランクフルト」;ベルリン―ブルーノ・タウトと6つの世界遺産団地;戦後建設の巨大団地の再生)
第2編 公団住宅の「団地再生」を検証する(公団住宅の「建て替え」事業とは何だったのか?;武蔵野緑地団地(武蔵野緑町パークタウン)
ひばりが丘団地(ひばりが丘パークヒルズ)
高根台団地(アートヒル高根台)
いま都市再生機構がめざす「団地再生」とは?)

著者等紹介

多和田栄治[タワダエイジ]
1933年岐阜県生まれ。1956年早稲田大学第二文学部露文専修卒業。出版社勤務。1974年エルベ書店設立。1988年東京多摩公団住宅自治会協議会会長、全国自治協代表幹事、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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1
主に著者が詳しいドイツの公共団地と日本の団地再生政策について書かれた本。前者はその歴史的な経緯と保全や再活用について著者が実際に歩き巡った観点も合わせて解説されている。日本語として読める資料としてはとても貴重なものだと思う。ネットには出てこない(ドイツ語で検索すればいいのだが)情報。後者は判断は読者に委ねると書きながら、批判的な内容になっている。とはいえ、公共住宅を削減し地域の無形財産とも言えるコミュニティを壊す現在進行中の住宅政策には私も疑問を覚える。ジェイコブズの観点とも一致すると思う。2021/08/28

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