内容説明
佐平次親分は、質屋押し込みの頭彦造を含む三名の下手人を捕らえた。だが、吟味を進める中で、盗んだ金のうち五十両程が不明な事に気づく。他に分け前を貰った仲間がいるのでは?と佐平次らは探索を始めるが―。一方、丁度同じ日に、彦造の腹違いの弟彦次が成田から江戸に到着していた。父親のような存在だった兄を助けたいと願う彦次。そんな彼に、鮫次という怪しい男が近づき、彦造らを助ける代わりに佐平次親分を殺す手伝いをして欲しいと頼んできたのだった。鮫次の企ては後に、江戸の町を恐怖に陥れる事に…。佐平次三兄弟、最後の大仕事!?シリーズ堂々の完結。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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myunclek
19
このシリーズは数巻しか読んで無かったのに、ラストを手にとってしまいました。最終巻と言う意識なしに読み進めましたが、やはりそれぞれの人生に新たな道が提示されるなど伏線がしっかり引かれていました。20巻を数えた長期連載。歯抜けのままの読書はつまらない。読み返してみよう!2015/06/07
めにい
5
1週間でシリーズ全巻読了!自分でも驚くほどののめり込み(笑)。頼りない若者の成長物語に魅せられたのだろう。離れるのがちょっとさびしいが、独り身同心シリーズがまだ残っているので、そこでちらっと見せてくれる彼らを楽しみたい。三太がどうなったか知りたい。2014/07/07
Hironobu
3
佐平次、最終巻。平助は長崎に。佐平次も伊十郎の手札を離れ、新しい同心へ。新しい旅立ち。面白いシリーズだった。2017/06/21
うみろー
2
井十郎と佐平次最後の捕物。井十郎のかっこよさが目立つ。でもやっぱり平助が最高。2013/05/19
犀門
1
#170★★★★★完結編。途中の数冊を読んでいないので何とも言えないが、まずはメデタシの結末かな。2013/11/19