内容説明
市民活動と行政の協働の基本指針を全国で初めて示した横浜。本書は、地域づくりの現代史において重要な位置付けをもつ横浜の市民活動において、特に市民活動や協働を支える中間支援組織に注目し、4つの中間支援組織の事例をもとに、「トライセクター構想」や「サードパーティ」など新たな観点から市民活動支援や地域内協働のあるべき姿を探る。
目次
序論 「中間支援組織化する市民活動」が担う地域自治(郊外の暮らしと担い手;横浜の市民活動を育んだ三つの経験と備わった特性 ほか)
1 草の根の中間支援組織が、次世代に続く運営の基盤を整えるまでのストーリー(活動実践者の声をもっと政策・制度に活かしたい;体の根っこ―活動の概要 ほか)
2 地域ぐるみ子育てを支える当事者による中間支援のかたち―生活者目線であること、そしてその役割と限界を知ること(つながる私たちの声;NPO法人たすけあいぐっぴいとの出会いと「はぐっと」の誕生 ほか)
3 住民「自ら」が叶える七〇歳からの夢の住まい方―ドリームハイツの今とこれから(住民それぞれが七〇歳からの未来を主体的に生きていくために;ドリームハイツの「今」 ほか)
4 母親、父親、専門職、サードパーティが支える子どもの居場所づくり―新しい世代が創るNPO法人サードプレイスとそのネットワーク(新たな社会に必要な新しい活動;サードプレイスによる子どもの居場所づくり ほか)
著者等紹介
石井大一朗[イシイダイイチロウ]
国立大学法人宇都宮大学地域デザイン科学部准教授。コミュニティ政策学会関東研究支部支部長。慶應義塾大学政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。建築設計事務所を経て、インド・中国を旅する。その後、中間支援NPOの理事兼事務局として15年間従事。2011年東日本大震災後は、岩手県大槌町などで復興支援事業に5年ほど関わる。2016年より現職。大学教員の傍ら、栃木県や横浜市を中心に新しいまちづくり組織の立ち上げ支援や、地域交流拠点づくりなどに取り組んでいる。一級建築士。専門社会調査士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。