内容説明
戦後から今日に至る目まぐるしい社会変動―人・モノ・カネの都市一極集中、加速する少子高齢化、跡継ぎの不在、輸入産品の増加等―の果てに、日本の農村社会は解体の一途をたどっている。令和の新時代、わが国の伝統的な村落共同体はどこに向かうのか。村に関する数多の先行研究を整理するとともに、国内外の地理的・時間的に膨大かつ丹念な実地調査をまとめあげた、戦後日本の農村研究の集大成。
目次
第1部 日本の村再考(自然村再考;有賀喜左衛門「家・村」論の形成・推転・変化)
第2部 世紀転換期前後における家と村の変化(世紀転換前後の低成長期における農家の離農離村と農村家族の変動;過疎化・都市化による農村部落の解体と再組織化)
第3部 村の比較社会論(村の比較社会論;村の協同性と「自然村」)
第4部 中国の村(中国における農村自治と中間組織;中国における都市農村の二元構造と農村改革)
第5部 沖縄の村―研究ノート(沖縄の基地問題と沖縄の心)
農村調査の回想
著者等紹介
高橋明善[タカハシアキヨシ]
1934年1月島根県仁多郡横田町(現・奥出雲町)生まれ。1952年島根県立横田高等学校卒業。1956年東京大学文学部社会学科卒業、1956年東京大学教養学部助手。1964年東京農工大学講師助教授を経て、1976年東京農工大学教授。1997年東京農工大学退官、名誉教授。1997~2004年東京国際大学教授。2016年瑞宝中綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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