感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キー
9
主人公・北野晶夫が、二輪レーサーとして大成功し、華々しい活躍をし続ける生活を描くこの第四部(完結編)。 これから、北野晶夫が、これからレーサーとして成り上がろうとする第一部のような、ギラギラした熱さは、もう全くありません。 第一部の熱さが懐かしくなる、退屈極まりないこの第四部、実は、かなりの問題作ではないでしょうか。 北野晶夫のプレイボーイ振りが描かれるのは、まあ、小説的ですが、レースの描写は、ほぼ、レースの日程と、結果。 ここまで物語性を排除した架空のレースのデータは、読む苦行でした。2020/02/12
ロック
4
30数年ぶりの再読です。 高校生の自分が読んでどう感じていたのか? 今読んでも面白いと感じるのは当時の記憶がどこかに残ってるからかな。 バイクレースで世界の頂点に上り詰めていくホンダを含めた日本車、それにあえて乗らない主人公。サーキットに散っていく結末もそれ以外ないないと感じた。 表紙を飾っている角川映画の草刈正雄さんが最高にかっこいい。2022/02/13
prophet-5
3
I巻からIV巻までを通しで読んだが、やっぱり大藪春彦の代表作の一つであり、且つ大藪作品としては異色の作品…北野晶夫の成り上がりっていくさまをストイックなレースシーンと豪奢なバカンスのシーンをいいバランスで交互に書いていて読んでいて疲れを感じなかった…途中、作者たる大藪春彦が「僕に言わせれば…」と自らの作品に割り込み、銃の解説に数ページ割いているのも程よい脱線…レース周りは綿密に資料を集め執筆しているが、トータル的にこの作品は大藪春彦が書いたお伽噺のような気もする…2013/12/14
じょみ
3
映画にはガックリだった。
ジョークール
2
この人が私をミステリ好きにさせた。でも、はじめの興味はエッチなところでした。