内容説明
学外での濃密な経験と学修が、高等教育の新たな地平を開く!クォーター制導入など学事暦の工夫によって、学外のプロジェクト型学習(PBL)、インターンシップ、ボランティア、留学等を推進する長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)が、2015年より文科省による「大学教育再生加速プログラム(AP)」の一環として進められた。この「長期学外学修プログラム」の政策的・学術的背景について理論的に解説するとともに、採択された計12校すべての国公私立大・短大・高専それぞれの挑戦的な実践事例の詳細とそこで生じた成果と課題を提示した、「長期学外学修プログラム」の現時点における総括的一冊!
目次
第1部 高等教育改革の動向とAPテーマ4(大学教育の質的転換とギャップイヤー―世界的課題に対する大学の挑戦;大学改革は成功したのか?;「長期学外学修」で大学教育の何が変わるのか?―大学教育改革に取り組む現場の視点から)
第2部 各大学の取組み実践事例の考察(小樽商科大学におけるグローカル教育プログラム 小樽商科大学;新潟大学における長期学外学修と初年次教育改革の取り組み 新潟大学;神戸グローバルチャレンジプログラムと学びの動機付け―Feel the Globe!Change Your World! 神戸大学;地域貢献に資する人材づくりとインターンシップ―Expanding Your Horizonsプログラム 福岡女子大学;ハイブリッド留学の挑戦 工学院大学;ギャップタームと女性のエンパワーメント 津田塾大学;グローバル創造力の養成を目指して<梅春学期>の新設とその展開 文化学園大学;武蔵野フィールド・スタディーズ(長期学外学修プログラム)の取り組み 武蔵野大学
東京工科大学におけるコーオプ教育プログラムの実施 東京工科大学
リーダシッププログラムとしてのAP長期学外学修プログラム(ギャップイヤー) 浜松学院大学
長崎短期大学における長期学外実習 長崎短期大学
宇部工業高等専門学校における長期学外学修への取り組みと4学期制を活かした教育改革 宇部工業高等専門学校)
著者等紹介
澤邉潤[サワベジュン]
新潟大学人文社会科学系准教授(創生学部担当)。早稲田大学人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員DC2、新潟大学教育・学生支援機構特任助教、同機構准教授を経て、2017年より現職。専門は教育工学
木村裕斗[キムラユウト]
新潟大学教育・学生支援機構准教授(企画室及び連携教育支援センター担当)。筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。大学卒業後、私立大学職員を経て、2017年より現職。専門は組織行動学
松井克浩[マツイカツヒロ]
新潟大学人文社会科学系教授(人文学部担当)。副学長(学務担当)。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。新潟大学講師、同助教授を経て、2006年より現職。専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。