内容説明
赤十字はとりわけ二つの点で人類史上の奇跡といっても過言ではない。すなわち、一私人の呼びかけがわずかの間に一大組織へと発展したその展開の速さと、危機に際し世界のどこへでも駆けつける類まれな活動力において―相次ぐ悲惨な戦争の狭間に誕生し、その後も戦争や災害から逃れることのできぬ今日の世界で、赤十字はますます不可欠な存在となっている。その歴史や活動のすべてを親しみやすく伝える本書は、赤十字関係者はじめ現代人必読の、さらに図書館等必備の、他に類書のない一冊である。全面改訂・最新第二版。
目次
第1部 赤十字の歴史(赤十字の誕生;博愛社の創設;日本赤十字社の誕生と発展 ほか)
第2部 人道活動の達成のために(赤十字のしくみと救援活動;赤十字の基本原則と標章;赤十字と国際人道法 ほか)
第3部 日本赤十字社のいろいろな活動(日本赤十字社の災害救護活動;日本赤十字社の国際活動;日本赤十字社の血液事業 ほか)
資料編
著者等紹介
桝居孝[マスイタカシ]
1926年、東京に生まれる。1952年、東京大学法学部法律学科卒業。神奈川県人事委員会公平課長、鹿児島県総務部財政課長、自治省財政局調査課・交付税課、大阪府企画部企画室長・民生部長・教育長・水道事業管理者を経て、1982年、日本赤十字社大阪府支部事務局長。1992年、日本赤十字社本社参与。1983年~2006年大阪赤十字看護専門学校非常勤講師(赤十字概論)。1993年~2001年日本赤十字愛知看護短大非常勤講師(赤十字概論)。1993年~2000年大阪青山短期大学非常勤講師(教育行政論)
森正尚[モリマサナオ]
1968年、奈良県生まれ。1991年に関西大学法学部(国際公法専攻)を卒業、日本赤十字社に入社。赤十字ボランティア、青少年赤十字、国内救護、広報、職員研修、国際活動などを担当。日本赤十字社国際部国際救援課長などを歴任し、日本赤十字社大阪府支部青少年・ボランティア課長。阪神・淡路大震災や東日本大震災などの国内救護や、イラン・パキスタン・ミャンマー・ハイチなどの国際救援を経験。2011年のニュージーランド・クライストチャーチ地震に派遣された「こころのケア」チームでは、チームリーダーを務めた。2013年~大阪赤十字看護専門学校非常勤講師(赤十字活動論、人権と赤十字)。2015年~日本赤十字豊田看護大学非常勤講師(赤十字原論)。日本赤十字国際人道研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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