内容説明
冷戦対立が終焉した後も国際平和は訪れることなく、国内外の紛争や差別は平時と戦時の区別なく絶えるどころか拡大している。こうした中、国際法としての人権法と人道法は相互に補完する関係で適応発展してきた。本書は両者の歴史、成立、履行過程を概観しながら、現代世界の直面する様々な人権侵害、人道法違反の問題と解決について総合的に考察した。
目次
第1部 国際法の成立と特徴(国際法における主観概念;国際法の主体;国際法上の権利義務の性格 ほか)
第2部 国際人道法の生成と発展(戦争の違法化―ユス・アド・ベルム;武力紛争法―ユス・イン・ベロ;国際人道法の概念 ほか)
第3部 人権の国際的保護と保障(国連における人権保護のための組織整備;国際人権規約の成立;難民条約と議定書の成立 ほか)
著者等紹介
篠原梓[シノハラアズサ]
東京都出身、国際基督教大学・一橋大学大学院法学研究科博士課程卒。専門、国際法・国際機構論・国際人権法。現在、亜細亜大学国際関係学部教授・法務省難民審査参与員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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