内容説明
大学生の数学力ばかりか、読解力や書き言葉・話し言葉の表現力の低下が叫ばれて久しい。本書はこの数学力の質的低下の実態を把握して、いかに回復するかを多様な観点から考察したものである。第1部は数学的リテラシーの理論と学生の実態把握を中心に考察し、第2部は世界に通用する自律的市民を目指す方向で、理工系と文系での数学的リテラシー教育を授業デザイン、授業モデル、ICT活用等豊かな事例を盛り込みながら教育のデザインを具体的・包括的に提案している。数学教育に携わる者のヒント満載の必携書である。
目次
第1部 理論編(問題提起と回答;現状の把握・分析と課題;様々な視点から)
第2部 実践編(数学的リテラシー教育のデザイン;理工系専門基礎の数学的リテラシー教育;文系の数学的リテラシー教育)
著者等紹介
水町龍一[ミズマチリュウイチ]
1952年生まれ、湘南工科大学准教授。学位:1988年東京大学理学博士。職歴:1983年より東北大学理学部助手、東京大学理学部助手、1990年より湘南工科大学講師・助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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