内容説明
死者の本質は「不在」である。しかしなぜ人々は死者とのつながりを求め、死者を祀り、語りかけるのか。本書は死者とのまじわり、葬送儀礼の問題など、さまざまな視角から死の社会的・文化的意味について考察する。止むなく外した注をすべて復元したり、未収録・未発表の巻末論考などすべて関連論考を収録した総合的な死の社会学的集大成。
目次
1 死者とのつながり
2 死者に語る―弔辞の社会学
3 自死遺児について・再考
4 震災死体験の癒しの過程における「重要な他者」と「一般的他者」
5 不安論ノート
6 死の社会学の全体構想