内容説明
非英語圏の高等教育国際化によって増加する「英語プログラム」は、多様な国からの留学生移動に変容をもたらした。本書は、歴史的に国家の言語での「同化型」留学を基本としていた日本と韓国の「英語プログラム」の全容調査とインタビューを通し、留学概念に転換を迫る。個人や大学や国家の思惑を越え、西洋英語圏高等教育への新しい従属性という課題と同時に、多文化理解や欧米から自立した共同体意識の醸成など、留学移動がもたらす従来とは異なる成果に注目、検証した労作。
目次
英語「で」まなぶ高等教育プログラムの視点
第1部 高等教育の国際化と「英語プログラム」(東アジア地域の高等教育と言語;日韓における「英語プログラム」の発展と様相;「英語プログラム」分析のための批判的視座―東アジアにおける高等教育国際化を捉え直す)
第2部 「英語プログラム」がもたらす留学生移動と国際化のパラダイムシフト(日韓「英語プログラム」の形態分析と類型化モデル;日韓旗艦大学の「英語プログラム」におけるケーススタディ)
おわりに
著者等紹介
嶋内佐絵[シマウチサエ]
1980年横浜生まれ。Universiteit Leiden(オランダ・ライデン大学)留学、早稲田大学第一文学部卒業。2012年、早稲田大学アジア太平洋研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC1)、早稲田大学グローバルCOEプログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」特別フェローを経て、日本学術振興会特別研究員(PD)、横浜市立大学および国際基督教大学非常勤講師。専門は比較・国際教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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