目次
プロローグ
第1章 社会学と多文化社会の問題―トランスナショナリズムへの序奏
第2章 ナショナリズムとトランスナショナリズム
第3章 社会イノベーションという視点とトランスナショナリズム
第4章 コスモポリタニズムと多文化主義
第5章 多文化主義の再検討:その批判と擁護
エピローグ 越境する国際社会学
著者等紹介
西原和久[ニシハラカズヒサ]
成城大学社会イノベーション学部心理社会学科教授・名古屋大学名誉教授。名古屋大学にて博士(社会学)学位取得。マンチェスター大学、南京大学、ハワイ大学等の研究員・客員教授を経験。専門は、社会学理論、移民研究、国際社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
第一章で著者は「社会学評論」に掲載された論文のタイトルに現れる社会学者の名前を数えた表を掲げる(ウェーバーやマルクスやデュルケム)。「二千年代に入って日本の代表的な学会誌から、社会学者の名前がほとんど消えた!、のです。理由はいろいろ考えられますが、この傾向は社会学理論系を専攻する社会学者の割合が(農村社会学研究者の割合とともに)減り、かわりに情報系やエスニシティ系の研究者の割合が大幅に増えるというもう一つの傾向とも軌を一にしています」二千年代ウェーバー、デュルケム、マルクス、ルーマン、ミードはゼロ。2022/04/21