内容説明
戦争vs.人道―国際人道法は何をなしてきたか?根絶不可能な戦争!?その中で国際人道法と赤十字はどう変貌を遂げ、何をなしてきたのか。テロとの戦いやサイバー戦争など新たな戦争の脅威の中で、法は何ができるのか。本書が詳説する「戦争と人道」の近現代史は、戦争に対する法の力と限界を映し出すが、それに代わる何かがあるわけでもない。今、重要なのは、国際人道法のメッセージを一部の専門家の知からグローバル市民の普遍的モラルへと深化させることである。それは苛烈な戦争の中に人間性を守る“不可侵の砦”を築くことである。
目次
第1部 国際人道法と赤十字の誕生(ジュネーブ条約と赤十字のなりたち;ジュネーブ条約締結への道;ジュネーブ条約と赤十字の試練)
第2部 近代戦争と国際人道法の発展(近代ヨーロッパの戦争とジュネーブ条約;近代日本とジュネーブ条約)
第3部 世界大戦と国際人道法(大戦下の国際人道法と赤十字;戦後社会と国際人道法の再出発;現代の戦争と国際人道法の挑戦)
第4部 グローバル世界と国際人道法(近未来戦争とグローバル世界;グローバル時代の戦争と個人)
著者等紹介
井上忠男[イノウエタダオ]
日本赤十字国際人道研究センター長。日本赤十字看護大学教授。東洋大学国際哲学研究センター各員研究員。元日本赤十字学園事務局長、日本赤十字社会企画報告室参事(2005愛・地球博 国際赤十字・赤新月館副館長)、国際部開発協力課長、青少年課長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- CLUB HARLEY 2012年6月…