石原慎太郎の社会現象学―亀裂の弁証法

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  • サイズ A5判/ページ数 466p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798912783
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C3036

内容説明

文学者として、政治家として、何故かくも長く生きえたか?この人を好き嫌い、保守派、タカ派、右翼、ナショナリストと気分で論断するのはたやすい。だが、政治行動と文学作品に現れ出る「行為主義」「青年主義」「この国主義」「科学技術立国主義」「利益政治家批判主義」、どれも現実と激突して生じる「亀裂」を怒りと嫌悪を全開し超越する透徹した石原原理(論理、哲学)に支えられている。半世紀を超える弁証法的航跡をたどりながら、日本の行く末を大胆に考える。著者十数年にわたる研究の大作。

目次

第1章 ポピュリズムに抗して(政治家ポップチャート;選挙民の旨ロース ほか)
第2章 反哲学的省察(生の意味;宗教社会学を凌駕して ほか)
第3章 疎ましい他者(嫌悪という情念;『嫌悪の狙撃者』 ほか)
第4章 人と仕事(科学技術と政治;政治 ほか)
第5章 恋愛と人生(恋愛ゲーム;成功と恋愛 ほか)
第6章 行為と感覚(行為のジャイロ;身体感覚の限界域 ほか)
第7章 人と政治(公人と行動;政治と愛国 ほか)
第8章 国の形象(映像という媒体;言葉という媒体 ほか)
第9章 日本の星と舵(艇としての政党;プルトクラシーに抗して ほか)
第10章 亀裂のリアリズム(理論と実践;リベラルとナショナル ほか)

著者等紹介

森元孝[モリモトタカ]
博士(文学)。1955年大阪生まれ。1979年早稲田大学教育学部社会科学専修卒業。1985年早稲田大学文学研究科社会学専攻博士課程修了。早稲田大学第一文学部助手、文学部専任講師、助教授を経て1995年早稲田大学第一、第二文学部教授。2007年早稲田大学文化構想学部社会構築論系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chouchou

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このような慎太郎本を待っていたのだと感動しました!また再読します。2015/07/20

田中峰和

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「太陽の季節」で芥川賞をとり出来損ないの弟をスターにした右翼政治家程度の知識しかなかったが、この本は慎太郎の新たな一面を見せてくれる。高校時代にヨットを買ってくれるブルジョア家系の出身かと思っていたが、父親は後の商船三井の丁稚見習いから重役にまでなった苦労人。「太陽の季節」は不良高校生だった裕次郎が主人公だが、慎太郎本人をモデルにした小説は翌年に出した「亀裂」。この主人公同様予科兵学校に入るつもりだった石原。病弱で戦争に行けなかった三島、二等兵の屈辱を受けた丸山眞男大学助教授。戦争の爪痕は過去のものか。2015/07/10

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