内容説明
複式学級の意義は極めて大きい。途上国、僻地等教育困難地に、それは不可欠な教育制度だ。その有効な活用へ向け、指導要領、教材開発、教員養成など、全世界にわたる調査に基づき詳述した、類書のない一冊。
目次
第1章 複式学級の概要(長い歴史;今日の世界における複式学級;複式学級を巡る解釈の対比)
第2章 複式学級の成功と失敗を握る鍵:過去の経験から学ぶべきこと(失敗の要因;成功の条件;費用における成果)
第3章 農村環境における教育拡大の手段(方法論に関する提言(中央政府レベルにおける手法の提言;教育現場レベル(学校およびクラスター)における手法の提言)
実施戦略)
著者等紹介
ブルンスウィック,エチエン[ブルンスウィック,エチエン] [Brunswic,Etienne]
チュニジアの教員を経て、フランスのサン・クルー高等師範学校で研修を受ける。フランス語の視聴覚手法の専門家として、国立教育研究所(IPN)にて児童向けラジオテレビ番組制作、学校におけるテレビ実験を行う。1971年よりユネスコ勤務。現在は、主にジャン・バレリアンと共にさまざまな国際機関のコンサルタントとして教育プロジェクトに携わっている
バレリアン,ジャン[バレリアン,ジャン] [Val´erien,Jean]
フランスの著名な視聴覚教材研究者・実践家。1931年生まれ。サン・クルー高等師範学校(ENS)に入学し、1957年自然科学の教授資格を取得。モー高校勤務後、兵役中に軍の記録映画撮影に携わる。その後、ENS視聴覚センター、国立教育研究所(IPN)にて児童向けラジオテレビ番組制作、学校におけるテレビ実験を行う。生涯教育研究センター長、教育省事務局、レンヌ学区、通信庁勤務を経て、パリ学区教育主事。現在は、外務省、開発庁、さまざまな国際機関のコンサルタントを務める
鈴木隆子[スズキタカコ]
九州大学大学院言語文化研究院および人間環境学府(教育システム専攻)准教授。国際協力機構(JICA)ザンビア事務所企画調査員、名古屋大学大学院国際開発研究科助教、神戸大学大学院国際協力研究科助教を経て現職。他に、広島大学教育開発国際協力研究センター客員研究員。ネパール、ザンビア、コロンビア等の農村を中心に教育開発研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。