国際刑事裁判所―最も重大な国際犯罪を裁く (第2版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784798912561
  • NDC分類 329.7
  • Cコード C3032

内容説明

国際的残虐行為の根絶を目指す国際刑事裁判所の全てを2010年検討会議後の展開を踏まえ詳述・再編した最新版。おぞましい残虐行為を引き起こす「最も重大な犯罪」―集団殺害犯罪、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪に人類はどう立ち向かうか。その期待と重責を担う国際刑事裁判所の全てを、これまでの実行、日本加盟の経緯や役割とともに、さらに本格的な活動を導くカンパラ検討会議での重要な改正も踏まえ、その意義、機能、法的問題点等、包括的に分析・詳述した、第二版。

目次

第1章 国際刑事裁判権の意義と問題―国際法秩序における革新性と連続性
第2章 ICCにおける管轄権の構造
第3章 ICCの事項的管轄権の対象
第4章 ICCの刑事手続の特質
第5章 ICCに対する国家の協力
第6章 ICCにおける被害者の地位―実現された制度と課題
第7章 被害者信託基金とその活動
第8章 日本と国際刑事裁判所

著者等紹介

村瀬信也[ムラセシンヤ]
1967年国際基督教大学卒業。1972年東京大学大学院法学政治学研究科修了(法学博士)。立教大学法学部専任講師を経て、1974年同学部助教授、ハーバード・ロー・スクール客員研究員(1976年まで)。1980年国際連合本部事務局法務部法典化課法務担当官(1982年まで)。1982年立教大学法学部教授(1993年まで)。1993年上智大学法学部教授。1995年コロンビア・ロー・スクール客員教授、ハーグ国際法アカデミー講師。2004年ハーグ国際法アカデミー理事。2009年国連国際法委員会委員。2013年上智大学名誉教授。IPCC第4次報告書主要執筆者

洪恵子[コウケイコ]
1989年上智大学卒業。1996年上智大学法学研究科博士後期課程満期退学。1999年三重大学人文学部専任講師。以後、助教授(2000年より)。2002年コロンビア・ロー・スクール客員研究員(安倍フェロー)。2006年三重大学人文学部教授。2008年コロンビア・ロー・スクール客員研究員(フルブライト・研究員プログラム)。専攻は国際法、国際刑事法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

19
この第2版は2014年発行。国際刑事裁判所(ICC)の根拠条約「ローマ規定」発効は2002年。ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争で逮捕状を出したことで注目を集めた。この本は国際法の専門家の共著で、かなり専門的だ。概観が得られそうな章を読んだ。伝統的な国際法は「国家」の責任を問うたが、ICCは個人の戦争犯罪を追求する。人類にとってchallengeなのだと分かった。ICCは当初アフリカの事件を連続して扱ったが、アフリカ連合(AU)は近年ICCの活動を封じ込めようとしているとある。気になる。2025/01/03

11
 ICCに興味があったので読んでみました。国際刑事裁判所の意義は本当に重くて理想としては素晴らしいものだと思うけれどアメリカが署名撤回して片務義務協定である98条協定いろんな国にばらまいたり、ロシアやフィリピンが政治的な観点から脱退したり…政治利用によって振り回されている感じがする。やはり国連憲章が根拠の国際司法裁判所と条約が根源の国際刑事裁判所では、限界に差があることを痛感しました。2018/06/13

Megumi

1
日本語の文献が限られている分野ですが、内容がかなり具体的で、国際刑事法やICCについて学ぶ上で、私が知る限り一番有益な本と思いました。2022/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9120150
  • ご注意事項

最近チェックした商品