内容説明
ドイツの脱原発思想の源流となった、リットの提言!―核エネルギー問題は経済的問題、政治的問題として解決出来るものではなく、位相の異なる倫理的問題として、“人類に対する責任”という視点から考察・対応しなくてはならない。
目次
1 テオドール・リット第一論文(私たち自身、今の時代をどのように理解するか?)
2 テオドール・リット第二論文(原子力と倫理―原子力の経済的、政治的、倫理的諸問題)
Th・リットの二つの「時局論文」(一九五七年)に関する解題
著者等紹介
リット,テオドール[リット,テオドール][Litt,Theodor]
1880‐1962。ドイツの哲学者、教育学者。ライプチヒ大学教授、学長(1931‐32)を歴任するもナチズムに抵抗し辞職。戦後の1945年請われて復職するが占領下の旧ソヴィエト体制と軋轢を生む。1947年、旧西ドイツ・ボン大学からの招請をうけ教授に復帰。1954年、連邦政府学術功労賞叙勲、1955年、大統領星十字大功労賞授与
小笠原道雄[オガサワラミチオ]
1936‐。広島大学名誉教授、ブラウンシュバイク工科大学名誉哲学博士。北海道教育大学、上智大学、放送大学、広島大学、ボン大学(客員)を経て現広島文化学園大学教授
木内陽一[キウチヨウイチ]
1954‐。鳴門教育大学教授。1988年ドイツ・リューネブルク大学哲学博士取得
野平慎二[ノビラシンジ]
1964‐。富山大学人間発達科学部教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。この間、DAAD奨学生、フンボルト研究員としてリューネブルク大学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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