内容説明
表題作ほか、「したくない時どうすれば」「一発やったら俺の女」「彼のお値段」など、女性たちの普通の日常生活では、隠されていて出てこない心の底の「生の」感情を、著者ならではの美しく官能的なラインとタッチで、剥き出しに描いた傑作短篇集。杉浦日向子原作、幻の江戸漫画「放流門人魚(ほるもんにんぎょ)」も収録。
著者等紹介
内田春菊[ウチダシュンギク]
1959年長崎生まれ。ウェイトレス、クラブ歌手、ホステスなどを経て、84年に四コマ漫画でデビュー。『幻想の普通少女』『南くんの恋人』『水物語』などで一躍人気作家になる。93年発表の小説『ファザーファッカー』が大ベストセラーとなり、漫画『私たちは繁殖している』と合わせてBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した
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感想・レビュー
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ムッネニーク
57
16冊目『ベッドの中で死にたいの』(内田春菊 著、2005年6月、文藝春秋) 二股、セクハラ、離婚、妊娠中の性行為、逆援助交際など、女性の「生」と「性」をありのままに描いた官能的な短編集。杉浦日向子原作の遊女もの『放流門人魚』も収録されている。 主人公はいずれも異性との関係に悩む女性であり、その心の裡が赤裸々に語られる。女性と男性とでは読後感が大きく違うのではないだろうか。 後書きの内容は衝撃的。これ普通にヤバいぞ…。 〈魚が浅瀬で 遊ぶような その音 私の中にも こんなに水分が あったのでした〉2025/03/06
読み人知らず
2
最後の杉浦ひなこの原作の漫画が好き。昔話の切符のよさが読んでて心地いいね。2013/01/15
なおたん
2
ああ。 男も、女も、いやになる。 右を向いても、左を向いても、嫌なことを言う人ばかり。 っていう時に読むと、 ますます負のパワーが助長されちゃうような本。 (悲しくも、春菊さんが言いたいことに共感できてしまうからです) そして・・・文庫版あとがきを読んで、さらに落ちる。
きりだんご⭐️新潮部
0
●ブックオフ2013/04/28