内容説明
教育の質保証は今日の高等教育最大の課題だ。だが、現代社会が要求する、保証されるべき教育の質とは何か、また教育の成果としての学生の質向上は、具体的にどう測られるのか―これらの問題意識のもと展開・考察される三つの問題群、すなわち、いま世界の高等教育が共通して追究する普遍的な技能、学生の成長の測定手法開発、初年次から学士課程を貫通する教育のあり方等、現代大学教育の焦点的課題に肉迫した本書は、まさに関係者必読の研究である。
目次
大学教育の質保証にむけて
第1部 高等教育の質保証の動向と評価(世界の高等教育政策と質保証;学習成果測定方法の考察;学生調査による大学教育の成果測定;学生の情緒的側面の充実と教育成果;大規模継続型学生調査の可能性;教育の質保証とIR―学生調査の活用)
第2部 学士課程教育の保証―日米比較(『学士課程教育』が提起する課題とは;大学における初年次教育の展開―米国と日本;初年次教育のための組織体制づくり;初年次教育の展開と課題;大学から見た高校との接続;米国の高等教育におけるアーティキュレーション―カリフォルニア州のアーティキュレーション・システム)
著者等紹介
山田礼子[ヤマダレイコ]
兵庫県神戸市生まれ。同志社大学卒業。米国カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校教育学研究科修士課程および博士課程修了、取得学位Ph.D(UCLA)。プール学院大学助教授、同志社大学文学部助教授、教授を経て、同志社大学社会学部教授、同志社大学高等教育・学生研究センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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