内容説明
創発的内省による自我の再構成へ。ますます複雑化・多元化する世界に対応するため、自我の複数化・分断化を強いられている現代人―単一で固定的な自我への夢を失った人々に、疎外と自己閉塞を打破する方途はあるのか?他者の期待に合わせ自己を装い続ける「印象操作」や「感情操作」への埋没は、自己喪失への一本道である。本書は、現代社会の中で、他者の期待の単なる受容ではなく、それを積極的に乗り越えてゆく自我のあり方を解明する、新たな社会的自我論をダイナミックに展開している。
目次
序章 現代人の自我のゆくえ
第1章 社会的自我の形成
第2章 社会的自我とコミュニケーション
第3章 社会的自我と社会的感情
第4章 社会的自我のナラティブ構成
第5章 社会的自我と創発的内省
終章 創発的内省による自我と社会の新たな形成に向けて
著者等紹介
船津衛[フナツマモル]
1940年東京生まれ。東北大学、東京大学、東洋大学、放送大学、各教授を経て、放送大学客員教授、辻アジア国際奨学財団理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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