内容説明
複数の国や地域に関わる民事紛争は、人の交流、経済活動のグローバル化によって増加し、手続法上の問題も複雑になった。本書は渉外的民事訴訟における国際裁判管轄権、送達、証拠調、外国判決の承認、民事手続法の条約等、国際民事訴訟法の論文九篇と、国際物品売買条約の適用、仲裁手続における適用法規、ハーグ国際私法条約等、国際私法に関する論文六篇から成る。著者40年の営為を凝集した研究者、実務家必読の文献である。
目次
第1部 国際民事訴訟法(国際民事訴訟法;外国等に対するわが国の民事裁判権;国際民事裁判管轄権;外国人及び外国の社団、財団の当事者能力;渉外的民事訴訟事件における送達と証拠調;外国判決の承認;民事裁判権の免除;民事手続法に関する多数国間条約;国際裁判管轄権に関する条約の立法論的考察)
第2部 国際私法(法例修正案に関する参考書と理由書;海事法律関係と法例の適用;新たな仲裁法と渉外的仲裁;国際物品売買契約に関する国際連合条約の適用;ハーグ国際私法会議条約と国際私法の統一;ハーグ国際私法会議条約における最終条項)
著者等紹介
高桑昭[タカクワアキラ]
1937年4月東京市渋谷区生れ。1960年3月東京大学法学部卒業。1962年4月東京地方裁判所判事補、その後法務省民事局参事官(外務省条約局併任)、立教大学法学部教授、京都大学大学院法学研究科教授、帝京大学教授を経て、成蹊大学大学院法務研究科教授、弁護士(森・濱田松本法律事務所)。法学博士(京都大学)。この間、法制審議会国際私法、民法、商法各部会幹事、国際連合国際商取引法委員会、ハーグ国際私法会議における日本国政府代表、司法試験(民法)、新司法試験(国際関係法私法系)の各委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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