内容説明
世界最高水準にある教育の機会均等化の中、なぜ才能教育が強力に推進されるのか、またこの平等と選別という両極端の傾向は、公教育の内部でどう統合されるのか―これらの本質的問題の解明はじめ、広範な調査の下、韓国才能教育制度の全貌を追究・考察した。
目次
序章 研究の目的と課題
第1章 一般学校教育制度の構造と選抜システム
第2章 才能教育制度の登場と初期の選抜システム―「平準化」の補完策としての科学高校の設立
第3章 才能教育制度の量的拡大と構造変容
第4章 新たな才能教育制度の構築―英才教育振興法の制定とその背景に注目して
第5章 新たな才能教育機関の運営実態と選抜システムの複合化
第6章 アクセラレーションが果たす機能―高校早期卒業・大学早期入学制度を中心に
終章 才能教育制度の構造と機能
著者等紹介
石川裕之[イシカワヒロユキ]
1977年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。比較教育学専攻。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、京都大学高等教育研究開発推進センター特定助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。