内容説明
哲学の古典的主題群を扱い、時空的世界で自己意識をもって生きる生命体としての人間、他者と共存し、自然を改変し、理論を構築しさえする人間の営みを、その舞台の基本的な枠組みとともに素描する。
目次
序論 現実性の強度と秩序
第1章 時間
第2章 空間
第3章 自己知と世界経験
第4章 生命と他者
第5章 自然と人為―「自然」という概念
第6章 論理と存在
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
1947年生まれ。立正大学教授・東京大学名誉教授
伊佐敷隆弘[イサシキタカヒロ]
1956年生まれ。博士(文学)(東京大学、1994年)。宮崎大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
2
松永のと伊佐敷のに目を通す。松永のは「「在る」という概念は「在り方」を抜きにしては内容をもたない概念である。」「存在の概念に内容を供給するのは価値に浸透された現実性の概念だ」(p37)とあるように、体を具えたモノとしての具体性を弁えた思考を心掛けているのがわかる。伊佐敷のはマクタガートの時間論に目配せしつつもその不足を指摘し、生活感覚に根差した時間論を指さす。その姿は「遠近感」を含み込んだもので、過去現在未来の区別以前にあるもの。……と書いてみてよくわからないままだ。2025/05/16
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