ＨＪ文庫 くだものナイフと傷だらけのリンゴ〈１〉―モテすぎる彼女は、なぜか僕とだけお酒を飲む

和歌月 狭山【著】

ホビージャパン（2023/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 340p／高さ 15cm
• 商品コード 9784798633121
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

恋なんてどうせ火傷するだけ、そう思っていたのに――
ピュアで大人な青春ラブコメ

少人数の酒飲みサークル『酒友会』。そこで日々を漫然と過ごす桐島朝人の前に現れたのは大学一の美少女・浜咲麻衣。モテすぎることが原因で、様々なトラブルに巻き込まれてきた彼女は、自由奔放な『酒友会』の環境を気に入り入会することに。天真爛漫に飲み会を楽しむ麻衣の面倒を見ることになる朝人は、不思議と波長の合う彼女と少しずつ交流を深めていく。しかし過去にトラウマを持つ二人は、恋の一歩が踏み出せなくて――
傷ついた二人が互いを認め合う、ピュアで大人なラブストーリー。

内容説明

少人数の酒飲みサークル『酒友会』。そこで日々を漫然と過ごす桐島朝人の前に現れたのは大学一の美少女・浜咲麻衣。モテすぎることが原因で、様々なトラブルに巻き込まれてきた彼女は、自由奔放な『酒友会』の環境を気に入り入会することに。天真爛漫に飲み会を楽しむ麻衣の面倒を見ることになる朝人は、不思議と波長の合う彼女と少しずつ交流を深めていく。しかし過去にトラウマを持つ二人は、恋の一歩が踏み出せなくて―傷ついた二人が互いを認め合う、ピュアで大人なラブストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[芳樹]

メインタイトルが秀逸だと思いました。大学の酒飲みサークルを舞台にした苦みのあるラブストーリー。主人公の朝人もヒロインの麻衣もそれぞれ過去の出来事によるトラウマを抱えていて、傷つけたくないし傷つきたくないから他人と距離を置く。そんな二人が「酒飲み」を通じて不器用ながら心を通わせていく展開は感動的でしたね。この二人のやり取りは基本的にシリアスなのですが、麻衣の酒癖の悪さとサブキャラクタの先輩達の強烈な個性がお話に効果的なアクセントを加えているので、シリアスさとコメディのバランスが絶妙だと思いました。名作です。

2023/10/01

[オセロ]

中学時代のトラウマから人と壁を作りがちな桐島朝人。そんな朝人が所属する少人数の酒飲みサークルにモテ過ぎることが原因でトラブルメーカーになってしまった大学一の美少女・浜咲麻衣が入る青春物語。 酒癖の悪い麻衣を朝人が介抱をしていくうちに放っておけない存在になっていって。2人が抱える悩みは正反対だけれど、だからこそ客観的に見ることが出来て。傷を舐め合うのではなくて互いの過去と本音を曝け出して新たな1歩を踏み出すラストはなかなか良かったです。

2023/10/01

[よっち]

少人数の酒飲みサークル『酒友会』に引き込まれた大学生の桐島朝人。そこにモテすぎることが原因で、様々なトラブルに巻き込まれてきた大学一の美少女・浜咲麻衣が勧誘される青春小説。自分を雑に扱ってくれる『酒友会』の環境を気に入り入会した麻衣。天真爛漫に飲み会を楽しむ麻衣の面倒を見ているうちに、不思議と波長の合う彼女と交流を深めていく朝人が積み重ねてゆく関係があって、望んでもいないのにここまでモテると大変だろうなと思いましたけど、等身大の自分を見てくれて自然体でいられる彼に惹かれるのも何か分かるような気がしました。

2023/09/28

[わたー]

★★★★★HJ文庫公式レビュワーキャンペーンにて。面白かった。集まって酒を飲むだけのサークルに所属する主人公。新歓時期に同期で一番美人なヒロインと酒を飲んだことをキッカケに、酒癖の悪い彼女の面倒を見るようになることから始まるラブコメ。大学生らしい酒まみれのどうしようもない始まり方だったものの、人間関係にトラウマを抱える二人が次第に惹かれあって、互いが互いの居場所になるまでを1冊で描いていて良かった。作品トータルだとややビター寄りの読み味だったが、彼女の酒の席でのやらかしが適度に挿入されていることで

2023/09/30

[しぇん]

KindleUnlimitedで。陽キャラて性質悪い奴らおおすぎだろ……というのと、肝臓逝っちゃうなというのがまず感想だったり。主人公が子供の頃のトラウマに囚われているのを克服する話でもあったんでしょうが、いくらなんでも卑屈になり過ぎでは？と思うこともありました。ヒロインの方はガチで酷い目にあってるので本当に強い子なんだろうなとも。しかし、先輩は何だったんだろう？とそっちのが疑問に

2023/11/03