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内容説明
戦国の風雲児・織田信長が陰陽道の力で天下統一して三百年余。太平の世が続く中、浅井道場の一人娘・花鳥は、御前試験に向けた夫候補探しに奔走していた。奇髪異相の容姿のため夫探しが難航する中、花鳥は盲目の少年・竜に出会い、その秘めた能力に驚嘆するが…。“武資”と呼ばれる一騎当千の強者達が繰り広げる和風魔法バトルファンタジー、開幕。第6回HJ文庫大賞金賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
9
十分面白いし、設定はなるほどなあ、と思うけど。これって「あやかしがたり」と同じ、面白くて作者さんの実力も十分あるのに全く売れずに自滅するパターンでは? 時代物、女主人公、おっさん、魔法っぽい物があるのに派手さのないバトル。わたくしは問題なくいただけるのですが、やっぱり売れなさそうなオーラがゆんゆんと。あと、開国しているとか、首都が大阪とか、織田さんが天下を取って三〇〇年後とか、背景設定が設定だけに終わって全く生かされていないのが気になった。それ相応の知識が要求されるのに不用意に手を出した感じ。2012/08/15
ドル箱
6
第6回HJ大賞「金賞」感想。さて私は賞作品において一番視るのは「書き方」です。色んな賞でデビューする作家達ですが、全てにおいて書き方を重視します。そのくらい重要な役割を持つ手法なのですが、この方ラノベらしからぬ(少しね)書き方をしております。編集、プロット、キャラとあまり突出したところは無いが書き方にキラリと光るものがあります。後書きで十年余りも、小説を書いていたらしい。それは「努力する才能」があったからだと思います。同人作家が一生、手に取れない「ISBN」取得、次巻も少し注目しよう。花鳥と風月の物語に。2013/12/01
彩雲
6
陰陽道を実用化した織田信長が天下を統一してから300年。政軍剣術指南役の浅井道場は危機に瀕していた。一人娘の花鳥は家督を継ぎ道場を続ける為に婿探しに奔走するのだった!という始まりです。読んでいて若干ぎこちない印象。これはキャラ演出用の遊びが少ないからか、設定と雰囲気を出す為の専門用語が多く、若干整理しきれていない感があるからか。次いで90年代の読み味を感じたのですが、これは精神的にも社会的にも大人(最年少は16歳ですが)のキャラしか登場していないからかな? 尚、バトルは結構派手。続刊、楽しみにしています。2012/07/30
ゴローさん
5
あ、やっぱり竜が主人公なんですね。表紙と挿絵的にサブキャラにしか見えませんでしたw一応、時代小説なのですがこの作品独特の世界観とマッチしていて非常に良かったです。主要キャラ達の出番、活躍共にバランスが取れてたと思います。終盤はありがちな展開でしたがまぁありですかね。花鳥と竜の掛け合いも面白かったですし、次はもっと2人のイチャラブが見られると期待しておきますwww2012/10/10
葛野桂馬@時津風@ハスター
4
読了。期待以上に面白かった。デビュー作であるにもかかわらず、盲目のヒロイン(?)というキャラクターをこうも上手く扱えるものか。頁の都合か、御前試合がさらっと流れてしまったのが残念。後は、花鳥の中途半端なツンデレかな。押されたときに言い返さず、顔を真っ赤にして悶えまくったら可愛いのに。HJでデビュー作ということもあり、打ち切りフラグがガンガン立っている気がするが(←おいこら)、これからの作者の活躍にはかなり期待している。2014/05/27