内容説明
4つの合併劇、それぞれのローカル・アイデンティティ。「住民帰属意識」は合併をいかに左右したのか?事例の分析から、斬新な合併賛否説明モデルを提案する。
目次
序章 「昭和の大合併」と住民帰属意識―現在まで残された課題
第1章 近代日本の地方制度の創造・発展と住民帰属意識―「昭和の大合併」の歴史的前提をめぐって
第2章 ライバル意識による合併抑止―長野県上伊那郡宮田村
第3章 町村合併問題に関する財産処分問題とその解決―岡山県英田郡西粟倉村
第4章 新町名に関する論争が合併を抑止―福岡県筑紫郡太宰府町(現・太宰府市)
第5章 新興宗教団体が合併促進要因に―奈良県天理市
終章 「昭和の大合併」と住民帰属意識―新たな合併賛否説明モデルの可能性
著者等紹介
クラーマー,スベン[クラーマー,スベン] [Kramer,Sven]
1983年1月ドイツ、ミュンスター市生まれ。2008年9月ルール大学ボーフム(Ruhr‐Universit¨at Bochum)東アジア研究学部日本史学科卒業。2013年3月九州大学大学院人文科学府修士課程修了。2016年3月九州大学大学院人文科学府博士後期課程単位取得退学。2017年3月博士(文学)。現在、九州大学大学院人文科学研究院助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。