内容説明
近代化以前の債権の担保とは―大坂や九州地域との比較も交え、徳川幕府の法制度における民事責任の全体像を、緻密かつ明晰に描出する。知られざる未刊の大著に、寄稿と解題を付す。日本における債権概念を俯瞰する上でも大きな示唆を与える、貴重な一冊。
目次
第1編 徳川時代の民事責任法
第2編 徳川時代の私的差押契約
第3編 徳川時代の他人の行為に対する責任制
第4編 徳川時代の「仲ヶ間事」制
第5編 『公事方御定書』上の損害賠償法
第6編 明治前半期の民事責任法
著者等紹介
金田平一郎[カネダヘイイチロウ]
1900(明治33)年茨城県に生まれる。東京帝国大学法学部法律学科(独逸法選修)卒業。1928(昭和3)年より九州帝国大学法文学部法制史講座担当講師・助教授・教授。1949(同24)年九州大学医学部附属病院にて逝去
和仁かや[ワニカヤ]
東京大学法学部卒業。同大学院法学政治学研究科(基礎法学専攻)、神戸学院大学法学部講師・准教授を経て2015(平成27)年より九州大学大学院法学研究院(法史学講座)准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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