内容説明
痛みとは何か、痛みはどうして起きるのか、痛みから解放されるにはどうしたらいいのか。痛みに関する知識と痛みへの具体的な対処法を示した。
目次
痛みとは何か
痛みはどのように伝わるか
痛みにはどんな種類があるか
薬による痛みの治療
麻薬の恩恵と恐怖
薬以外の痛みへのアプローチ(1)(身体の歪みを整える;脳(心)の歪みを整える)
痛みに向き合った人たちに学ぶ
痛みのない世界―麻酔とは
Q&A
著者等紹介
外須美夫[ホカスミオ]
1952年生まれ。1978年九州大学医学部卒業後、九州大学病院麻酔科に入局。ウィスコンシン医科大学留学、九州大学病院手術部助教授、北里大学医学部麻酔科教授を経て、2008年より九州大学大学院医学研究院麻酔・蘇生学教授。現在、公益社団法人日本麻酔科学会理事長(2017年6月まで)、九州大学病院副病院長、日本麻酔科学会専門医、日本ペインクリニック学会認定医。九州大学病院麻酔科医として年間約7,500件の手術とペインクリニックおよび緩和ケアに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
6
痛みがあると中々思い通りの行動はできなくなる。そのため、痛みに対応するための手段は多く検討されている。薬を使用すると言うのは一般的であり、かつ有用な方法である。ただし、それが常に最適手となるわけではなくて、心理面からケアしていくという方法もある。2017/10/30
寅ちゃん
1
心因性疼痛よりも、生体としての痛みについて全般に書かれている。麻酔科医だけあって心因性よりも麻酔を必要とする体の痛みに詳しい。でも東洋医学や瞑想を取り上げ統合的に述べている。なによりこの著者の人柄が見えてきそうな文章がよい。分かりやすく、おごらない姿勢、やさしさに溢れている。先日自分が受けた全身麻酔はこんな薬剤が使われていたのかなとか、麻酔、麻薬の歴史も学べた。麻酔がない時代、人々は失神して手術を受けるかもしくは死ぬかしかないほど選択肢がなかった。改めて麻酔の力に畏怖を感じる。術中覚醒も興味深い!2021/08/28