プルトニウムファイル―いま明かされる放射能人体実験の全貌

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プルトニウムファイル―いま明かされる放射能人体実験の全貌

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  • サイズ B6判/ページ数 549,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798130880
  • NDC分類 493.19
  • Cコード C0098

内容説明

「プルトニウムの人体投与」―アメリカの名だたる医師や科学者が犯した国家ぐるみの人体実験。半世紀を経て明かされた、当事者たちの全記録。忘れてはならない歴史の真実。ピューリツァー賞受賞ジャーナリストの衝撃のノンフィクション、新装版で登場。

目次

第1部 「産物」(プルトニウムは酸の味;カリフォルニア大学・放射線研究所 ほか)
第2部 核のユートピア(十字路にて;来る人去る人 ほか)
第3部 核実験のモルモット(スターリンの果たし状;兵士のモルモット第一号 ほか)
第4部 合衆国版・ナチ収容所(「マウスかヒトか?」;ヒューストンの「クリップ」軍医 ほか)
第5部 清算(「真実を言おう」;暴露と痛み ほか)

著者等紹介

ウェルサム,アイリーン[ウェルサム,アイリーン][Welsome,Eileen]
1951年ニューヨーク市生まれ。テキサス大学オースチン校卒業。87年より『アルバカーキ・トリビューン』紙の記者(94年退社)。プルトニウム注射の報道記事で受賞したピューリツァー賞(94年)のほか、多方面の報道活動によりジャーナリスト協会公共部門賞、ジョン・ハンコック賞、全国ヘッドライナー賞、シュルデン・リング取材報道賞、新聞協会ヘイウッド・ブラウン賞、ジョージ・ポーク国内報道賞、スクリプス・ハワード公共部門賞などを受賞

渡辺正[ワタナベタダシ]
1948年鳥取県生まれ。東京大学大学院博士課程修了、工博。同大学助手・助教授・教授(生産技術研究所)を経て定年退職。2012年より東京理科大学教授(東京大学名誉教授)。生体機能化学、環境科学などを専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

22
1999年初出。 金の苦労もなく科学に打ちこめる オッペンハイマー。 頭脳明晰だが不器用なところがあり、 ハーヴァード大学を出てから ケンブリッジのキャヴェンディシュ研究所 では、実験のたびに失敗したという。 それで理論分野を専門にした(12頁)。 研究分野も適材適所だな。 プルトニウムはひどい変わり者の金属(32頁)。 生きた兎と形容したのは、 女性科学者レオーナ・マーシャル・リビー(33頁)。 ラジウムも恐ろしい。 歯ぐきからの出血。口蓋と喉の組織が崩れた。 ラジウムはカルシウムのふりをする。  2014/05/26

うらじ

8
アメリカが犯した放射能人体実験の数々を明かす大作ノンフィクション。 患者に黙ってプルトニウム注射、妊婦に放射性の鉄を飲ませる、施設の子供に放射能オートミールを食わせる、労務報酬をエサに囚人の睾丸に放射線照射、子供の鼻孔にラジウム棒、先住民族にヨウ素131飲ませる、etc. およそ数千人がモルモットにされていたという事実がまず恐ろしいが、それが半世紀も表に出てこなかった事実がそれ以上に恐ろしい。2014/08/17

のる

3
1920~30年頃すでに放射性物質による人体への影響は薄々分かっていたものの、原子爆弾開発に伴い、その未知なる物質がどのように人体に反応するのかを実験してきた事実を、長年かけて調べてきた著者の執念に脱帽。それだけにここに書かれている事は本当に惨たらしい。日本に落とされた原爆もハッキリと私たち日本人を標的とした実験に他ならない事がわかる。その後もいろんな分野で放射能を解明して欲しいがために、組織が組んで進められてきた。病んでいる者、知識に富んでいない者は、すがりたい気持ちをうまく利用されて標的にされる!2013/11/25

sasha

3
マンハッタン計画から第二次世界大戦後の冷戦期まで、アメリカで繰り返し行われて来た放射性物質の人体実験のレポート。ナチスの医師たちを、日本の731部隊を非難したアメリカであったが、国家という括りになってしまうとニュルンベルグ憲章さえ無視した非人道的な実験さえも可能になってしまうのだ。2013/04/05

緑のたぬき

2
原爆を落とす1945前に原爆製造と同時に放射性物質の毒性を自国民を使って人体実験してましたよという話。プルトニウム生成、原爆成功で歓喜する科学者、妊婦や市民に毒物を打ち込む医師、戦時下という異常事態だからか。核技術は人の身に過ぎた技術であると感じた。2018/08/14

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