内容説明
残虐非道ながら二五〇〇万人の北朝鮮国民を支配する男の素顔―愛されるより、恐れられるべし(マキャベリ『君主論』)
目次
第1部 見習い期間(始まり;帝国主義者たちとの暮らし;スイスでの匿名生活;独裁政治の基礎知識)
第2部 地位固め(三代目の金を頂く;ベルトを締めつけさせてはならない;愛されるより、恐れられるべし;叔父との別離;ピョンハッタンのエリートたち;ミレニアル世代と現代;「悪童」との交流)
第3部 自信(パーティー・タイム;不要の兄;宝剣;魅力攻勢;「詐欺師たち」との対話)
著者等紹介
ファイフィールド,アンナ[ファイフィールド,アンナ] [Fifield,Anna]
米紙『ワシントン・ポスト』北京支局長。過去には同紙東京支局長のほか、英紙『フィナンシャル・タイムズ』のソウル特派員を務めた。『ワシントン・ポスト』でも同国を担当。計8年にわたり北朝鮮報道に携わり、同国を訪れた回数は10回を超える。米ハーバード大学ニーマンジャーナリズム財団の研究員として閉鎖社会での変化の発生を研究した。2018年、アジア報道での顕著な功績を認められ、米スタンフォード大学からショレンスタイン・ジャーナリズム賞を受賞
高取芳彦[タカトリヨシヒコ]
フリーランス翻訳者
廣幡晴菜[ヒロハタハルナ]
東京大学教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
4
金正日が亡くなるとすぐに金王朝は崩壊すると思いきや崩壊せず、さらに近親者の粛清に成功するとは。。 金正恩が優秀なのか、黒幕がいるのかは本書を読んでも推測できず。。2020/08/23
Masayuki Shimura
1
【この若者と彼が受け継いだ政権は、どうやって下馬評を覆したのだろうか。私はそれを明らかにしたかった。金正恩について知るべきことをすべて知りたかった】(文中より引用)・・・・・知っているようで知らない金正恩の幼少期パートが非常に興味深い。日本人寿司職人を友達代わりに過ごした日々や、スイスでの留学模様を関係者の証言からつぶさに浮かび上がらせているところに取材への熱量を感じました。2020/06/08