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Harvard business school press
人材を活かす企業―「人材」と「利益」の方程式

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  • サイズ B6判/ページ数 288p
  • 商品コード 9784798120812
  • NDC分類 336
  • Cコード C0034

内容説明

人材価値に重きを置くことは不変的なテーマだ。だが、いまだ多くの企業が人材管理の変革を試みながら、困難に直面しているのはなぜか?企業の成功には、企業規模の大きさが必須条件ではない。また、規模縮小も不可欠ではない。ハイテク、巨大な市場シェア、企業のグローバル化も必ずしも必要ではない。経営者が口先だけで「我が社の一番大切な資産は社員だ」と言っても、リストラや規模縮小、臨時雇用の急増で、結果的に社内の結束力を弱体化させる。戦略ばかりに気を取られるよりも、社員の能力形成に努力を払うべきなのだ。本書は、人員削減によるコスト削減を批判し、優れた人財管理能力に基づいた収益向上こそが重視されるべきだと主張する。なぜなら広範なデータと企業事例から、「人材重視の経営」が結果的に企業の収益を生み出す最良の戦略であることが明白だからだ。

目次

第1部 人材重視型経営と企業の成功(企業が必ず成功する業界は存在するか;人材重視による企業の成功例;成功のための七つの条件;経営戦略に人材管理を取り入れる)
第2部 人材重視経営を実現する際の障害:一般通念の誤り(優良企業がときとして経営を誤る一〇の理由;「新しい雇用関係」と仮想の労働者たち;給与問題へのアプローチ;組合との協調;人材活用型の経営推進における市場の無力さと公共政策の役割;人材、収益、新たな方向性)

著者等紹介

フェファー,ジェフリー[フェファー,ジェフリー][Pfeffer,Jeffrey]
スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。専門は組織行動学。カーネギーメロン大学より理学士号と理学修士号を、スタンフォード大学より経営学博士号を取得。ハーバード大学ビジネススクールの客員教授のほか、世界27カ国のエグゼクティブ・セミナーでの講師も務める。数多くの学術誌での編集委員も務める

守島基博[モリシマモトヒロ]
一橋大学大学院商学研究科教授。1980年慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業。82年慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。86年イリノイ大学大学院産業労使関係研究所博士課程修了。人的資源管理論でPh.D.を取得。同年カナダ・サイモン・フレイザー大学経済学部助教授。90年慶應義塾大学総合政策学部助教授。98年慶應義塾大学大学院商学研究科教授。2001年より現職

佐藤洋一[サトウヨウイチ]
佐藤翻訳事務所代表。実務翻訳家。国際基督教大学教養学部理学卒業。東京工業大学大学院修士課程修了。コンピュータ、IT、自然科学、ビジネス、人文科学など幅広い分野の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Meme

15
他の人と同じことや誰もができることをしても、経済収益は伸びないし、競争優位性には繋がらない。というのも、企業業績に対する人と組織への一般通念が、誤っていることばかりだから。著者がおすすめするに、日本人は1998年までの日本企業に学ぶことをとく。それは、それまでの多くの日本企業が人材を活かす経営をし、その結果高度経済成長を生み出せたからだとする。きっと僕らはソニーやホンダなどから、もっと精緻に貪欲に学び得る必要がある。根底として、人と組織を最優先にして考える勇気に向き合う必要もある。2023/06/29

かんちゃん

4
バイブル! 3日間もかけて、じっくり読んだ。本は付箋紙だらけ。 諸先輩に教えてもらった数々のこと。それを裏打ちしてくれる名著。 米国で初版が出たのは1998年。日本で翻訳されたのは2010年。古い本だけど、その後、盲目的に米国式経営手法を導入してきた日本企業にとって、本書の価値はむしろ高まっている。 もっと早く読むべきだった。手遅れになっていないことを祈りたい。2014/07/19

4
人材をどう活かすべきか、人材を優先的に考える必要性について根拠も含めて書いてある。統計はごまかせるといえばごまかせるけどなぁ・・・・。自分には少し難しい部分もあった。2010/12/14

Kazuyoshi Suzuki

1
人事に関わる方、人事で生きていきたい方は、必読の書かと考えます。古い本ですが、今でも大切な考え・思いが詰まっております。出会えて本当に良かったと思います。 もう一度読み、腹落ちさせ、また現在の会社制度・社風を更に向上させたいと考えさせられる内容でした。 P.S 私が働いている会社の代表が同じ内容(施策)をいくつか実行いるのが驚きでした。2015/01/11

Akitoshi Maekawa

0
なんとなく古くて新しいことを論じているような感覚を覚えた。人を大事にしていない、と公言する企業はおそらくないけれども、本当の意味で大事に出来ている・活かせているのか。活かせているとはどんな状態なのか、を問うた一冊。アメリカで1998年に刊行されているが、企業利益を生み出すために、「雇用の保証」や「格差の縮小」を論じているのは意外だった。また、日本の人材管理の当たり前だったものが急激に失われてきているようにも感じた。論理・合理だけじゃない、人の感情・情理を慮った人事施策でなければ意味がない。2014/10/05

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