ラトヴィアの図書館―光を放つ文化拠点

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ラトヴィアの図書館―光を放つ文化拠点

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798073835
  • NDC分類 016.238
  • Cコード C0000

出版社内容情報

バルト三国の一つ、ラトヴィアにある図書館が本書の主人公である。この国で図書館は「光の島」、「光の点」などと呼ばれてきた。ラトヴィア人にとって、光は「知識、文化、自己成長」を意味しており、図書館を想起させる言葉となっている。人口が200万人に満たないこの国にある公共図書館数を人口当たりで換算してみると、日本の15倍以上となる。驚異的なこの数字は、「公共図書館大国」と言われるスカンジナビア諸国をも圧倒している。なぜ、こんなにもたくさんの公共図書館が小さい国の隅々にまであるのだろうか。
ラトヴィアが旧ソ連から独立したのは1991年。それから30年余り、占領期に弱体化させられた自国語と失われた文化遺産を取り戻すために、図書館界は館種を超えて連帯し、図書館の再構築にひたむきに邁進してきた。その象徴とも言える存在が、2014年に完成した「新国立図書館」、通称「光の城」である。
開館に先立ち、同年1月18日に最初の資料の運び入れがはじまった。その日はマイナス15度という極寒。そんな日に、約15,000人もの市民が旧館から新館まで手渡しで資料を移動させたのだ。列の長さは約2キロに及んだという。そう、世界中の関係者が新国立図書館を知ることになった、「光の道:本の愛好者の鎖」である。
本書は、ラトヴィアの図書館の歩んできた道のりとじっくり向き合い、小さな国の図書館のパワーを解明するためのものである。ラトヴィアの図書館は、読書をこよなく愛する人びとによって支えられている。本を循環させる社会装置の一つとして図書館は、そうした人びとの読書欲を満たすために、あらゆる手段で読書へのニーズに応えようとしてきた。熱心な読者と図書館の相互対話的な営みが、少数話者言語であるラトヴィア語の記録とラトヴィア文化の記憶を継承する回路の中軸となっている。学ぶべきことが満載のラトヴィアの図書館、ページを繰りながら旅をしていただきたい。

内容説明

バルト三国の一つ、ラトヴィアにある図書館が本書の主人公。この国において図書館は「光の島」、「光の点」などと呼ばれてきた。この国の人びとにとって図書館は「言語文化を守る砦」であり、社会を照らす「光」であるからだ。それを証明したのが、15,000人もの市民が旧国立図書館から新館に手渡しで本を運んだシーンである。日本では考えられないような光景の秘密を探るために、筆者はラトヴィアに飛んだ。そして目にしたのが作家、出版社、公共図書館の連携によって繰り広げられている「読書空間」だった。

目次

第1章 図書をめぐるストーリー―言語・出版・図書館
第2章 ラトヴィアの公共図書館―二度の占領を乗り越える
第3章 ラトヴィア公共図書館のサービス
第4章 光の城・ラトヴィア新国立図書館
第5章 光の島・リーガ中央図書館
第6章 ラトヴィアと日本の図書館について語り合う

著者等紹介

吉田右子[ヨシダユウコ]
筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(教育学)。専門は公共図書館論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Nobuko Hashimoto

23
北欧の図書館を紹介するシリーズの著者によるラトヴィアの図書館の紹介本なので期待が膨らんだが、全体的に硬く、こなれてない感じも。フィンランドなどでは図書館は様々な創造的行為や交流の場、社会的な活動の拠点となっているが、ラトヴィアの場合、ソ連時代に抑圧されていた自分たちの言語文化を復興、保護することが最優先であり、詩の朗読や青少年の読書文化の促進など従来型の図書館の機能に重点が置かれているという違いがある。/日本の図書館も読書推進以外の活動はあまりないが、公民館が文化活動を担っているとの説明あり。なるほど。2024/11/21

お抹茶

3
欧米の図書館は情報と資料の提供を基調としながらも,無料法律相談や料理教室や子供へのランチ提供など地域センターの役割も果たしている。ラトヴィアの公共図書館数は日本の十五倍以上。ラトヴィアには厳格な国家認定制度があり,民主主義国家における生涯学習機関としてのレベルを維持している。作家も日常的に図書館を訪れ,無償でイベントを引き受けることもある。EUには,図書館での貸出による損失を作家に補償する公共貸与権制度がある。図書館員がガイドを務める文学散歩も定着している。図書館は文化保障の拠点という理念がある。2025/02/12

ふじひよ。

0
日本の図書館とは熱さが違う。2025/03/30

かふん

0
人口わずか200万人ほどのラトビアに、日本の15倍以上の公共図書館があり、国民のアイデンティティを育み、文化を継承する重要な拠点となっていく過程も描かれている。特に図書館が『魂の薬局』と呼ばれていたことが印象的だった。コロナ禍での利用者アンケートなどの記載もあったが、そういった災害時でも図書館は薬局であり、人々の心を癒やすものだったんだろうな。2025/01/01

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