内容説明
「安売り」だけなら誰でもできる。弱者だからこそできる、最強の仕掛けとは―アメ横・老舗『二木の菓子』門外不出の販促術。
目次
序章 なぜ20円のチョコでビルが建つのか
第1章 非効率な取り組みが最も効率的な仕組みを作る!
第2章 効率化を求めた数字には危険がいっぱい!
第3章 「差別化」ってつまりどういうことか説明できますか?
第4章 差別化(唯一性)をできる人が取り組んでいることは!?
第5章 「そういう売り方があったのか!」と叫んだ販売促進
著者等紹介
二木英一[フタツギエイイチ]
1979年5月28日生まれ。日本体育大学体育学部卒業。株式会社二木専務取締役。株式会社二木に入社前、菓子食品業界の最大手の問屋に入社。営業として大手ディスカウントストアや大手スーパーマーケットを担当。日本メンタルヘルス協会研究修了カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
61
著者は「二木の菓子」副社長の二木英一氏。上野のアメヤ横丁に本店を構える「二木の菓子」。驚異のリピーター率を誇る老舗菓子小売店の門外不出の販促術にせまる一冊。その真髄は大手企業がやらない非効率な取り組みや「差別化」が決め手とのこと。どうしたら人を喜ばせ記憶に残るサービスを提供できるか、また固定観念にとらわれずにいかに個々の顧客へのアプローチできるかが大事。経理的な目線で言うと、菓子会社の利益構造の厳しさが印象的でした。2022/11/24
みき
46
二木の菓子で有名な会社のたぶんご子息が書いた本。ちょっと昔の本なのですが中小企業のマーケティングはこうあるべしというお手本のような内容。大資本が故にマス相手のサービスをやらざるを得ない大企業側からするとコレをやられるとちとキツい。というかこの市場は捨てると判断せざるを得ないかもしれない。ただ本書のように非効率を昇華していくのはイバラの道であって、上手くいって組織が巨大化すると同じように出来なくなる部分も出てくると思う。その時に二木の菓子さんが同じように行動をし続けることができるか見ていきたいですね2022/09/07
いたろう
42
アメ横の人気店・二木の菓子。薄利多売の菓子小売業界で60年も客に支持されてきたワケ。大手小売の効率化の逆を行く非効率な販売スタイル。個客への臨機応変な対応が感動を呼び、熱烈なファンが生まれる。ライバルはディズニーランドと言って憚らないオンリーワンのアミューズメント店。値引合戦に陥ることなく、大手が売らない中小企業の商品を一緒に育てながら売ることで、他では買えない商品に固定客がつく。手書きPOP万能に異を唱え、手書きかどうかより客の心に響くPOPであることが大切と。ビジネスのヒント満載で多くの気付きを得た。2015/04/16
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
8
とりたてて目新しいことが書いてあるわけではないけど、胸にせまってくるものがあるのは大手には負けないという強い自負と矜持のなせるわざか。しょーもないコンサルが大手を振っているということもよくわかりました。2017/08/15
ヒラP@ehon.gohon
6
二木の菓子の底力が書かれています。足を地につけた営業路線は、利益は後からついてくると、顧客第一の姿勢が清々しいと思いましたが、地の利と地道な商売に裏付けされた経営だと思いました。マネできない強さを感じます。2015/07/13
-
- 和書
- 神道信仰と民衆・天皇制