インターナショナル新書<br> 役に立たないロボット―日本が生み出すスゴい発想

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インターナショナル新書
役に立たないロボット―日本が生み出すスゴい発想

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797681536
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0211

出版社内容情報

ロボットは、人に代わってたいへんな作業をするためにつくられるもの。ところが、日本にはなぜか「働かない=役に立たないロボット」がたくさんいる。そのワケを探して関係者への取材を重ねていくと、「役に立たないロボット」たちには、人の生き方や社会すら変え得るほどの力が隠されていることが見えてきた。

日本では、八百万(やおよろず)の神や九十九(つくも)神になじみ、道端にはキャラっぽいお地蔵さんがたたずみ、ダメなロボットが騒動を巻き起こす漫画やアニメは数知れないなど、もともと人ではないものにも感情移入して受け入れる土壌がある。けれど、それだけで「役に立たないロボット」がこれほどつくられ、人々に愛されていることの説明にはならない。
二足歩行の研究を目的につくられたHONDAの「ASIMO」のようなロボットは別として、SONYの「aibo」、GROOVE Xの「LOVOT」、Panasonicの「NICOBO」、豊橋技術科学大学のさまざまなタイプの「弱いロボット」たち……。「仕事をしないロボット」が続々登場する背景には、つくる側にとっても接する側にとっても、カワイイことや癒しの効果にとどまらない、何か特別な意味があるのではないだろうか?
そもそも、「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか?
こうした感覚は、日本以外の国では通用しないのか?
そんな疑問のこたえを求めて、研究者、開発者、イベント主催者、エンジニア、僧侶……関係者への取材を通して考えていくと、「役に立たない」ことと「ロボット」であることではじめて成立する、人とロボットとの新しい関係性や、労働とは違う本当の役割と価値が浮上してくる。

【目次より抜粋】
第一章 どのような「役に立たないロボット」が存在するのか?
第二章 「弱いロボット」はウェルビーイングを引き出す
第三章 「LOVOT」、人を幸せにするテクノロジーのあり方
第四章 「ヘボコン」、笑いの奥に潜むもの
第五章 「AIBO」供養に見る「壊れる」価値
第六章 人や社会を拡張するロボットたち
第七章 「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか?

【著者略歴】
谷 明洋(たに・あきひろ)
科学コミュニケーター。1980年、静岡市生まれ。2007年、京都大学大学院修了(農学修士)。静岡新聞社、日本科学未来館勤務などを経て、睡眠ウェルネスアドバイザーや、地域を旅する「さとのば大学」専任講師など、多岐にわたって活躍中。

内容説明

ロボット大国といわれる日本には、本来の目的であるはずの「労働」をしないロボットたちが、たくさん存在している。関係者たちへの取材を通して、この世界的に例のない不思議な傾向の根底を探っていくと、「役に立たない」うえに「ロボット」でなければ成し得ない役割と、本当の価値が浮かび上がってくる。彼らには、愛玩や癒しを超えて、人に影響をもたらし、社会すら変えてしまうほどの力が隠されていた。

目次

第一章 どのような「役に立たないロボット」が存在するのか?
第二章 「弱いロボット」はウェルビーイングを引き出す
第三章 「LOVOT」、人を幸せにするテクノロジーのあり方
第四章 「ヘボコン」、笑いの奥に潜むもの
第五章 「AIBO」供養に見る「壊れる」価値
第六章 人や社会を拡張するロボットたち
第七章 「役に立たないロボット」は本当に役に立たないのか?

著者等紹介

谷明洋[タニアキヒロ]
科学コミュニケーター。1980年、静岡県生まれ。2007年、京都大学大学院修了(農学修士)。静岡新聞記者、日本科学未来館勤務などを経て、睡眠ウェルネスアドバイザーや、地域を旅する「さとのば大学」専任講師など、多岐にわたって活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち

11
☆☆☆★ 「役に立たないロボット」とはまた一見矛盾している言葉のように初めは感じた。例えば「弱いロボット」の提唱者である岡田美智男さんの開発した「ゴミ箱ロボット」は、ゴミを見つけることはできるが、手が付いていないため自力でそれを回収することはできない。するとそれを見た周囲の人々が、ゴミの回収を手伝ってくれるという話の流れである。つまり、ロボットだけでは完結できない部分を人間は読み取りフォローしようとするのである。本書を読んでみて、このような現象は人間関係または組織論にも当てはまるのではないかと感じた。2025/05/12

乱読家 護る会支持!

5
ロボットの存在価値が従来「労働の代替」や「効率化」などに置かれがちだったのに対し、日本には実用的でないが人々に愛されるロボット(例:AIBO、LOVOT、ヘボコンなど)が数多く存在する。 これらの「役に立たないロボット」は、癒しや笑い、共感といった人間の感情や社会的な関係性を引き出している。 日本では「鉄腕アトム」に始まり、「ドラえもん」「ロボコン」「アラレちゃん」「アナライザー」など、愛すべき「人間性」を持ったロボットが数多く創作されたことが、「役に立たないロボット」を生み出したのかもしれませんね。2025/07/08

skr-shower

2
機械であるロボットに”八百万神”的な愛着を持つ日本人。「ドラえもん」は嫌いだが、考察が面白かった。2025/05/08

どん

2
役に立たないロボットが思っていたものと違った。はじめに「弱いロボット」が登場する。桃太郎を話している途中に忘れてしまう。子供たちとのやり取りに微笑んでしまう。このようなロボットは日本で開発され発達してきた。「役に立たない」は、役に立たないと感じさせることがもたらす価値があるということで、存在目的や機能、外見・印象でそう感じさせる。人間ではなくロボットというところも効果的らしい。著者はロボットの専門家ではなく農学博士。ちょっと違う観点からの話で面白かった。2025/05/06

志村真幸

2
 本書は、役に立たないロボットが日本にたくさんあるのはなぜだろう、という疑問から出発したという。たとえば、アイボみたいなものだ(「癒やし」ではあるが、「役に立つ」わけではない)。工業的、実用的ではないロボットが、なぜ日本で発達したのかが追求されていく。  「桃太郎」を語るけれど、途中でお話を忘れてしまうロボット。ロボコンならぬヘボコンという大会では、いかにどうしようもないかが評価の対象となる。壊れたアイボを供養する寺。  ロボットと人間の関係を考え直すのに、重要な一冊だと思う。 2025/02/11

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