出版社内容情報
元素に着目し、地球生命38億年の歴史を振り返る
あらゆる物質は元素で出来ており、生物も例外ではない。たとえば、人間の身体を構成する元素は、酸素、炭素、水素、窒素で体重の96%以上を占めるが、これらの元素を組み合わせたところで人間(生命)をつくることはできない。
ある天文学者によると、地球に最初の生命が偶然生まれる確率は「竜巻が廃品置き場を通り過ぎたあとに、ボーイング747ジャンボジェット機ができ上がっているのと同じ確率」だという。
生命はどうやって生まれたのか。元素はどのようにしてつくられたのか。あらゆる動物の中で、なぜ人類だけがここまで進歩できたのか……生命誕生の奇跡と、人類進化の謎に迫る。
――(目次より抜粋)
第1章 元素と生命の関係
生命の定義はまだない/なぜ生命の誕生が難しいか/最初の生命はRNA細胞…
第2章 元素の誕生から、地球の形成へ
宇宙にある元素の量はなぜわかる/宇宙のはじまり/水素の誕生…
第3章 元素と生命の誕生
全球凍結と大酸化イベント/真核生物の誕生/真核生物の祖先は古細菌?…
第4章 元素で知るサピエンス史
人類誕生/人間の道具の利用/鉄の発見/シリコン(ケイ素)の利用…
第5章 元素が人類を進化させる
人類の進歩を加速させたレアメタル/人類に未来はあるか/「最後の審判」としての自然選択…
■著者略歴
山岸明彦(やまぎし あきひこ)
分子生物学者、東京薬科大学名誉教授。1953年、福井県生まれ。81年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。2015年から国際宇宙ステーションで行われている「たんぽぽ計画」の代表を務める。主な著書に『生命はいつ、どこで、どのように生まれたのか』(集英社インターナショナル)、『対論!生命誕生の謎』(インターナショナル新書)など。
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