インターナショナル新書<br> 失われたTOKIOを求めて

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インターナショナル新書
失われたTOKIOを求めて

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680973
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

作家、高橋源一郎が、コロナ禍と五輪騒動の2年間、静かな東京の街を歩きまわった。

6歳のとき、夜逃げ同然で東京に出てきた作家は、この大都会で数十回の転居を繰り返しながら、街の変遷を見続けてきた。
半世紀を経たいま、作家は新トキワ荘で赤貧の少年時代を、御茶ノ水で学生運動の時代を回想し、大晦日には閑散とした明治神宮を散策する。
ジブリ美術館で宮〓駿との、渋谷川で庵野秀明との交友を懐かしく思い、皇居では昭和天皇の語られなかった人生に思いを馳せる。
時の古層を垣間見せる重層都市、東京の尽きせぬ魅力を達意の文章で愉しむ東京探訪記。


目次より

はじめに わたしがTOKIOを歩いたわけ     
御茶ノ水  文化学院、夢の跡 
新国立競技場  戦争とスタジアム
新宿  都庁舎で都知事選を
上野動物園  あつまれ動物の森
明治神宮とはとバス 『東京の歩き方』を片手に
トキワ荘マンガミュージアム  マンガが若かったころ
三鷹の森ジブリ美術館  宮〓さんの話
渋谷 天空の都市と地下を流れる川
皇居  長いあとがき

高橋源一郎(たかはし げんいちろう)
作家。1951年、広島県生まれ。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。著書に、『一億三千万人のための小説教室』(岩波新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、『お釈迦さま以外はみんなバカ』(インターナショナル新書)、『「ことば」に殺される前に』(河出新書)など多数。NHKラジオの番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」では数多くの本を紹介している。

内容説明

渋谷、新宿、上野、御茶ノ水、明治神宮、マンガやアニメの聖地。そして皇居…。作家は、自分にとって特別な場所を歩きながら考えた。六歳のとき、「夜逃げ同然」で親と共にやってきた東京で、三〇回以上の引っ越しを繰り返した想い出が蘇る。ジブリ美術館で宮〓駿との、渋谷川で庵野秀明との交友を懐かしみ、皇居では昭和天皇の語られなかった人生に思いを馳せる。時の古層を垣間見せる重層都市、東京の尽きせぬ魅力をつづる「極私的」東京探訪記。

目次

はじめに わたしがTOKIOを歩いたわけ
御茶ノ水 文化学院、夢の跡―二〇一九年一二月四日
新国立競技場 戦争とスタジアム―二〇二〇年四月一日
新宿 都庁舎で都知事選を―二〇二〇年六月三〇日
上野動物園 あつまれ動物の森―二〇二〇年一〇月六日
明治神宮とはとバス 「東京の歩き方」を片手に―二〇二〇年一二月三一日
トキワ荘マンガミュージアム マンガが若かったころ―二〇二一年三月二五日
三鷹の森ジブリ美術館 宮〓さんの話―二〇二一年七月五日
渋谷 天空の都市と地下を流れる川―二〇二一年一〇月一一日
皇居 ー長いあとがき―二〇二一年一一月三〇日

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
作家。1951年、広島県生まれ。横浜国立大学経済学部除籍。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

69
御茶ノ水、新宿、渋谷など、東京の各所を巡り、失われてしまった過去を求めて現在を歩くエッセイ。わたしの脳裏にちらつくのは昔の景色ばかりで、それがたまらなく懐かしい。著者とはまた色合いの違う懐かしさだと思うが、どこか共通するものもあるのかもしれない。もう二度と歩くことのない路地、入ることのない建物、ひとつひとつを慈しんだ。2022/04/14

ナミのママ

56
コロナ禍直前の2019年12月から2021年11月まで東京を歩いたエッセイ。文化学院・新国立競技場・都庁・上野動物園・はとバス・トキワ荘・ジブリ美術館・渋谷・皇居。どの場所も目に浮かぶ。各所を巡りながら歴史を説いたり、自分の過去を重ねたりが楽しい。1964年の東京五輪や学生運動は知らないが著者の視点で綴られるものは報道とはまた違う色がある。開演当時の動物園は知らなかったし、宮崎駿さんと著者の3時間の対談は想像だけでワクワクする。文化学院のアーチは懐かしい。10年後、この街・場所はどうなっているのだろう。2022/04/10

阿部義彦

23
集英社の季刊誌「kotoba」に連載されていたのの新書化だそうです。この題名からプルーストを連想した人は合格です。さて、コロナ禍の2年間に高橋源一郎さんが訪れた、東京の過去を多いに引きずっている、名所の数々です。文化学院の跡地から旅はスタートします、都庁、上野動物園、白眉は、トキワ荘漫画ミュージアムですね。場所を縦糸にそこにまつわる記憶や記録を横糸に歴史と心の旅が始まります。そして最後は皇居を巡ります。しかし、皇居をKOKIOとは、少し苦しくないですかねえ?失敬。加速度的に失われる景色達、温故知新。2022/05/16

Inzaghico

12
新宿の章では、2020年6月末に都知事選直前の都庁前で、候補者のポスターを眺め、選挙公報を読む。泡沫候補者の公約にまでじっくり目を通し、ツッコミを入れていくくだりに笑ってしまう。皇居の章では、植物学者としての昭和天皇の顔を紹介している。昭和天皇といえば「雑草という名前の植物はありません」というお言葉が有名だが、こんな文章も残していらっしゃるとは知らなかった。「自然の保護はますます困難になるであろうが、自然に親しむことが大切である」2022/05/03

みみりん

7
著者が訪れた場所にまつわる自身の過去の記憶をたどっている箇所を読みながら私もその場所の自身の記憶をたどっていた。源一郎さんは私より少し年上だがその時代の記憶はほとんど同じ。忘れていた懐かしい記憶がよみがえってきた。すっかり忘れていると思っていても誰か他の人の思い出を手がかりに戻ってくることがあるのだ。新しい渋谷はまだ訪れてないので涼しくなったら行ってみたい。2022/06/24

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