角川文庫<br> つばめの来る日

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角川文庫
つばめの来る日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043567027
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

父親に認めてもらおうとボクシングを始める少年、息子と初めての潮干狩りに出かける父親。試験勉強のために女友達の家を訪れる大学生、ベランダで鉢植えを愛でる独身サラリーマン…。ふつうの人生を生きる、ごくふつうの男たちの背中は、いつもどこか淋しい。男にとっての幸福とは孤独とは、いったい何なのか。じんわりと心にしみこんでくる、九つのほのかな感動。著者自作解説つき。

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年青春小説『桃尻娘』で作家デビュー以来、SF『暗野』、評論『宗教なんかこわくない!』ほか、『生きる歓び』『双調平家物語』など、その非常に巧みで多彩な作風には定評があり、幅広く人気を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nukowan

7
おそらく三回目くらいの再読。「生きる歓び」などのシリーズ短編。今作は九つの孤独を抱えた男の人生の物語。短編でここまで濃厚なのすごい。長編も人生は大河ドラマ。「草薙の剣」も良かった。一つ一つの物語は愛おしくて、橋本治が得意とする男同士の関係の妙であったりが心地良い。たいがいの男は自分が孤独なことに気が付かない。/自分が幸せなのは間違いないし、孤独なのもそうではあるが、物語として文章として、二十年以上前に執筆されているのはありがたいと思っている。当時は救われていたはずであり、現代の若者にも通ずるんじゃないの?2022/12/17

むじな

3
『蝶のゆくえ』『生きる歓び』と来て、一旦、『橋』を渡ってからの、読了完結。思想とは、何故『思・考』でも『感・想』でも無く『思・想』、なのでしょう。2017/10/11

hf

2
朝の電車で読了した。2001年9月の本(単行本は1999年7月)。「甘酒」が(めちゃくちゃ)すごい。「角ざとう」、「歯ブラシ」もすごい。男が好きな作品だと思う。豊田道倫のような。amazonの価格が微妙に高かったがブで買った。あとがきにあった女版『つばめの来る日』は書かれたのか??と思って調べると『蝶のゆくえ』(2004)がそれっぽい(2018/06/01)2018/06/01

trash

2
自分がどこか人とずれているという微妙な感覚、その感覚が矯正される出来事なんて滅多にあるものじゃないし、それを全部受け入れてくれる人も現れるわけなんてない。そんな細かいところをついてくれるような短篇集。「あじフライ」がすき。2011/05/23

たろう

2
だれかに受け入れられたい2010/08/30

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