インターナショナル新書<br> 「現代優生学」の脅威

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インターナショナル新書
「現代優生学」の脅威

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680690
  • NDC分類 498.2
  • Cコード C0245

出版社内容情報

優生学はかたちを変え、何度でも甦る
一度は封印されたはずの「優生学」が奇妙な新しさをまとい、いま再浮上している。優生学とは「優秀な人間の血統のみを次世代に継承し、劣った者たちの血筋は断絶させるか、もしくは有益な人間になるよう改良する」ことを目的とした科学的社会改良運動である。
かつて人類は、優生学的な思想により「障害者や高齢者、移民やユダヤ人といったマイノリティへの差別や排除、抹殺」を繰り返してきた。日本では「ハンセン病患者の隔離政策」がその典型である。
現代的な優生学の広がりに大きく寄与しているのが「科学の進歩」や「経済の低迷」、そして「新型コロナウイルスの感染拡大」だ。新型コロナウイルス感染症の本当の恐ろしさは、病気が不安を呼び、不安が差別を生み、差別が受診をためらわせることで病気の拡散につながっているところにある。
今こそ優生学の歴史を検証し、現代的な脅威を論じる。

●養老孟司氏、内田樹氏、推薦!
●優生学の歴史から、ゲノム編集や行動遺伝学など最先端の生物学研究までを解説
●新型コロナウイルス感染症が持つ「三つの顔」とは

目次より
第一章 甦る優生学
積極的優生学と消極的優生学/マルティン・ニーメラーの言葉/「神聖な義務」論争 ほか

第二章 優生学はどこから来たのか
「優れた血統」への欲望/ダーウィン進化論の誤用/改良と断種 ほか

第三章 ナチス・ドイツの優生政策
優生学と人種主義の融合/T4作戦/ナチス・ドイツと現代日本の類似点 ほか

第四章 日本人と優生学
日本の優生学の源流/「国民優生法」の成立/日本の「優生保護法」とナチスの「遺伝病子孫予防法」の共通点 ほか

第五章 無邪気な「安楽死政策」待望論
嘱託殺人/「役に立つ」という言葉が切り捨てるもの/「安楽死」と「尊厳死」はどこが違うのか ほか

第六章 能力や性格は遺伝で決まるのか
知能はどれほど遺伝するのか/ゲノム編集の問題点/エンハンスメントと優生学 ほか

第七章 “アフター・コロナ”時代の優生学
浮き彫りになった「健康格差」/チフスのメアリー/生権力/新型コロナウイルス感染症が持つ「三つの顔」 ほか



【著者略歴】
池田清彦(いけだ きよひこ)
生物学者、評論家。早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授。1947年、東京都生まれ。「構造主義生物学」を提唱。縦横無尽に展開される論説はテレビ番組でも人気を誇る。
『進化論の最前線』(集英社インターナショナル)、『本当のことを言ってはいけない』(角川新書)、『自粛バカ』(宝島社)など著作多数。

内容説明

戦後、一度は封印されたはずの「優生学」が奇妙な新しさをまとい、いま再浮上している。これまで人類は、優生学的な思想により「障害者や移民、ユダヤ人といったマイノリティへの差別や排除、抹殺」を繰り返してきた。日本では「ハンセン病患者の隔離政策」がその典型といえる。現代的な優生学の広がりに大きく寄与しているのが「科学の進歩」や「経済の低迷」、そして「新型コロナウイルスの感染拡大」である。優生学の現代的な脅威を論じる。

目次

第1章 甦る優生学
第2章 優生学はどこから来たのか
第3章 ナチス・ドイツの優生政策
第4章 日本人と優生学
第5章 無邪気な「安楽死政策」待望論
第6章 能力や性格は遺伝で決まるのか
第7章 “アフター・コロナ”時代の優生学

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
生物学者、評論家。早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授。1947年、東京都生まれ。構造主義を生物学に当てはめた「構造主義生物学」を提唱。その視点を用いた科学論、社会評論なども行っている。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

25
かつてナチスが行った蛮行の理由、優生学。日本でも最近まで、ハンセン病患者へ行っていた断種と堕胎。安倍総理の謝罪で解決したかのようにも思えるが、普通の家庭の陰にもその思想は生きながらえている。出生前診断と名を変えたナチスの思想による堕胎。幸せな家庭を継続するための犠牲。相模原事件で障害者を大量虐殺した植松被告の説く正当性と構図が同じであることに、恐怖を感じる。生まないと決めた苦悩も、命を絶たれた子供達への慰めにはならない。日本での一番の死因は癌ではなく堕胎。この事実に、深い哀しみを覚えずにはいられない。2021/07/17

活字スキー

20
人間という存在を評価しようとすれば必ずそこについて回る闇、人類史において何度もおぞましい悲劇を生んできた「優生学」を改めて概観する。素人なりに考えてみるに、これは「優生学」という特定の主義が脈々と受け継がれてきたという話ではなく、「反知性主義」などと同様に人間の思考パターンから生じやすい形、物事を単純化しすぎる悪癖なのだと思う。そしてそれは、単にモノを知らないバカと同じかそれ以上に、ある程度利口で既にそれなりの成果を出してたり、いわゆる上昇志向の人間ほど「分かった」気になって陥りやすい形なのではないか。2021/08/01

マイケル

20
相模原障害者殺傷事件の背景にある優生思想を中心に興味深いテーマを生物学者がまとめた良書。先行した米国優生運動、ナチスのT4作戦やレーベンスボルン、渋沢栄一のらい予防協会設立と日本のハンセン病隔離断種、優生保護法推進の社会党とマーガレット・サンガーや日本安楽死協会設立の太田典礼との接点、昨年のALS女性嘱託殺人と著者反対の安楽死・尊厳死、死の自己決定権批判、クリスパー/キャス9-ゲノム編集の問題点など紹介。最後の章ではアフターコロナ時代の優生学として20世紀初めにあった「チフスのメアリー」を教訓として紹介。2021/04/15

テツ

19
ナチスによる優生学が何処に至ったのかは誰もが知っているだろうに、現代社会でもたくさんの人々が無自覚にそうしたものの考え方をしていることの恐ろしさ(自戒もこめて) その個人がもつアイデンティティをつぶさに観察し社会にとって有益か無益かというジャッジはいつか必ず「群れに奉仕できない存在を維持するために社会がコストを負担するのはどうなのか」という問いに至り、いつか何処かで見た野蛮で残虐な行為が始まる。多様性を第一にする社会が本当に正しいのかぼくにはわからないけれど、過去の悲劇を繰り返さないためには必要だ。2021/07/26

CTC

14
4月の集英社新書新刊。同社の季刊誌『kotoba』の20年春〜夏号連載(って2号だけだね)に加筆したものという。著者はTV露出もある早稲田大及び山梨大の名誉教授(生物学)。優生学とは「人類の遺伝的素質を改善することを目的とし,悪質の遺伝的形質を淘汰し,優良なものを保存することを研究する学問」と定義されるそうだ(広辞苑より)。本書では「優生学的な考え、いわゆる優生思想」が「現在さまざまな領域で顕在しつつある」として、これを“現代優生学”と呼称して対象にしている。よって安楽死や終末期医療なども題材にしている。2021/05/27

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