内容説明
ゴジラ、ガメラ、マタンゴ、ドゴラ、『寄生獣』のパラサイトなどなど、怪獣たちは日本のSFを牽引し、最近では海外での評価も高まっている。その一方で、怪獣たちは荒唐無稽な作り物のように思われてはいないか。怪獣とはどのような生物なのか?その形態や劇中の設定、登場人物たちの台詞などを手がかりに、生物学的な視点で徹底的に考察していく。そこから見えてきたのは、科学とSFを繋ぐ新たな発見だった。
目次
第1章 恐竜と怪獣の狭間(取り残されたゴジラ―進化形態学者のぼやき怪獣映画論;恐竜とモンスターの分岐)
第2章 日本怪獣学各論(怪獣に通常兵器はなぜ効かない;ビオランテにみる「女性」 ほか)
第3章 進化形態学的怪獣学概論―脊椎動物型怪獣の可能性(ゴジラの歯についての考察;怪獣映画におけるスケール問題 ほか)
第4章 進化形態学的怪獣論―不定形モンスター類の生物学的考察(マタンゴが食べたい;それでもマタンゴが食べたい ほか)
第5章 ウルトラ怪獣形態学―比較形態学と進化的考察(エリマキ怪獣の系譜;ケンタウルス型怪獣の系譜 ほか)
著者等紹介
倉谷滋[クラタニシゲル]
形態進化生物学者。国立研究開発法人理化学研究所開拓研究本部主任研究員。1958年、大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科修了、理学博士。琉球大学医学部助手、ベイラー医科大学助教授などを経て、1994年、熊本大学医学部助教授。2002年より理化学研究所チームリーダー、2005年、同グループディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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