出版社内容情報
グローバル資本主義が進展すればするほど、国家は「国民を束ねて動員型政治を展開する」ファシズムへと接近していく。果たして、日本でファシズムは起こり得るのか。佐藤優がファシズムの本質を説く。
内容説明
世界各国でファシズムの足音が響き始めている。国民を一つに束ねるファシズムが社会の不安定化を機に台頭してくるのは、近代以降の歴史で何度も繰り返されてきたことだ。その流れに抗するためには「ファシズムの論理」を正確に理解する必要がある。しかし、日本ではムッソリーニのファシズムとヒトラーのナチズム、そして戦前日本の軍国主義が同一視され、その違いすら理解されていない。佐藤優がファシズムの本質を解説する。
目次
序章 なぜ今、ファシズムを学ぶ必要があるのか
第1章 ファシズム前史のイタリアとムッソリーニ
第2章 ファシズム独裁の誕生と死
第3章 ファシズムの内在的論理
第4章 ファシズムを用意した「生の哲学」
第5章 テクノロジーとしてのファシズム
第6章 日本でファシズムは可能か
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。1985年、同志社大学大学院神学科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館勤務後、本省国際情報局分析第一課において主任分析官として活躍。『国家の罠』(新潮文庫)で、毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮文庫)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
テツ
非日常口
hk
Yukiko Yosuke